2865:東証QYLDか米QYLDか
2022/09/30より東証QYLDの
『グローバルX NASDAQ100・カバード・コール ETF(2865)』
が上場しました
また今後はXYLDも上場予定とされています
これにより
今後、日米のどちらを
買うべきか
私なりの買い付けの判断と方針について
ご参考までに
まず2865:カバコ(QYLD)についての
商品詳細はこちらの
パンフをご確認下さいhttps://www.jpx.co.jp/equities/products/etfs/issues/files/2865-j.pdf
まず商品としての日米の違いですが
連動する指数の違いは以下に記載がありますように
-------- パンフ抜粋 ------------
「Cboe NASDAQ-100 BuyWrite V2 Index(円換算)」は、
Nasdaq, Inc.が算出する「Cboe NASDAQ-100 BuyWrite V2 Index」(※)の
米ドル建ての値を元に
Global X Japanが円換算したものです。
-------- パンフ抜粋 ------------
つまり米ドル建てか、
それを円換算したものかの
違いしかありません
そして2865は、『為替ヘッジ』がありません
つまり為替の影響をうけます
これを踏まえて日米のどちらを買うのかは
私は以下の6要素で判断していますので
一つずつ説明していきます
🔹1.為替リスク
🔹2.経費率
🔹3.分配率
🔹4.外国税控除有無
🔹5.出来高(流動性)と相関性
🔹6.必要なインカムと複利
🔹1.為替リスク
前述したように為替ヘッジはありませんので
その他、同類の投資信託と同じく
円安の場合は利益となり
円高の場合は損失となります
私は、現状の極端な円安相場は
金利高が終わるとともに
今後、少しずつ円高にふれる(戻す)と想定しています
その為、今後円高になると
損失がふくらむ2865には
あまり積極的な投資は行わず
米QYLDのドル建てのインカムの
複利でそのまま米QYLDを
複利で買い増すすることを
前向きに検討しています
まだ逆にしばらく円安が継続すると
判断した場合は
2865への投資を検討します
🔹2.経費率
それぞれの経費率は以下となっています
🔶米QYLD:0.6275%
🔶日QYLD:0.625%
つまり軽微な差しかありませんので
これが売買の判断にはならないと判断しています
🔹3.分配率
本日が2022/11/14となっており
直近配当率は以下となっています
🔶米QYLD:11.9%
🔶日QYLD:0.71%(11/7時点)
(2865:ETFの収益分配金見込額のお知らせ)
現状は、2865の方は9/30以降で初めて配当があり
換算した日数含めて
安定した配当率がわかりません
その為、今後数カ月様子を見ながら
米とあまり変わらない程度の
利回りとなるのか
見届ける必要はありますが
現時点で0.7%なのであれば
高配当という範囲は満たしていると
言えるのでないでしょうか
米QYLDも年末だけ極端に
高配当となったりする
傾向もありますので
同様の運用仕様な事を考えると
近い分配金を期待しつつ買っていくという
流れになりそうですが、
現状はデータ不足もあり
米QYLDに安心感はあります
🔹4.外国税控除有無
2865の方は外国税控除の
対象とされています
その為、確定申告なしで
控除できることを考えると
日QYLDの方が有利かなと判断していますが
私は「源泉徴収無し」で
確定申告していますので
あまり影響はありません
🔹5.出来高(流動性)と相関性
11/14時点の資産総額と出来高は以下です
米QYLD
資産総額:6.515十億 USD(9,121億円)
出来高:2,676,632(3億7千4百万円)
※ドル円:140円換算
日QYLD:
資産総額:5億6千8百万
出来高:4千2百万円
出来高は上場時よりも
多くなってはきましたが
正直まだ資産総額も小さく
流動性が小さい為、値動きが安定しない
感じがします
しかし円建の銘柄を購入するのは
当然に日本人がほとんどですので
ある程度の妥協が現実的かなと思います
ここから数カ月様子をみつつ
安定した出来高にて値動きが
米QYLDとの相関に
乖離が大きくなければ買い付けには
問題ないかと思います
ちなみに現状は以下のような
相関性となっています
(説明)
米QYLD:通常チャート
2865:QYLD:オレンジチャート
ドル円:水色チャート
下段の濃い青が相関(1=100%相関)
相関を見る限りではまだ運用期間が短いこともあり
データの妥当性としても不足していますが
相関が崩れているところは
当然にドル円の
影響を受けているというのも
視覚的にわかります
円安の場合は2865の方が
パフォーマンスがよく
円高の場合はその逆
といったところでしょうか
データ不足ですので
今後、数カ月~1年と経過し
ドル円が安定した状態で相関を見ていく
必要はあるかと思いますが
大まかに同様の動きをしていることは
わかりますので
為替の影響と分配率による下げの影響が
一番考えなければいけないところかと思います
🔹6.必要なインカムと複利
日米のQYLDを買う最大の理由は
高配当によるインカムといっていいと思います
ちなみに私は米日ともQYLDを
わずかですが保有していますし
XYLD,RYLDも保有しています
その買い付け理由は以下に記載しています
ご興味ある方はこちらを参照ください
そして日米の使い分けとして重要なことは
インカムを「ドル建て」で欲しいか「円建」で欲しいのか
だと思います
そのまま配当金を生活費に使いたいと思った場合は
ドル建て分配金の場合
円転する為に為替が必要となってしまいます
またその時のタイミングで
円高円安を意識して為替する必要になりますし
為替差益がでれば、税金対象にもなってしまいます
つまり「使い勝手が悪い」為
インカム→生活費という流れを作るのであれば
日QYLDを利用するのが素直でいいのかなと思います
また、『複利』する場合にも同様です。
インカムを使って複利したい場合
米株高配当ETFや指数ETFに
複利し続ける流れを作るのであれば
やはりドル建てインカムがお勧めですし
逆に東証の投資信託や日本株など
別の配当銘柄などに回していくのであれば
やはり円建インカムがお勧めかと思います
『まとめ』
日米ともQYLDである以上
長期で右肩下がりになるリスクは変わりません
したがってインカムをとりながら
下落リスクを補う必要もありますので
高配当を維持できなければ意味がありません
そういった意味では
既に実績が高い米QYLDの方が
総資産額や出来高や分配率など
安定感はあると思いますが
為替の影響を重視するのであれば
日QYLDを選択する余地もあります
現状は私は最低限、円建てのインカムで
日本株としての信用枠やその他リートなどを
補ったりその資金で指数連動ものを買ったりする為に
2865:QYLDを利用しようとしていますが
これから大きく円高に流れると判断した場合は
中期的に2865:QYLDにて積み立てもするかもしれません
しかし現実的には安定感があり
強いドル資産が将来的には多く欲しい為、
米QYLDの方を中心として
投資を継続していく方針となります
今後も為替や自身が使う必要のある通貨に応じて
うまく使い分けれたらなと
思っています🙏
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