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効率的な歩き方

今回は効率的な歩き方について、書いていきます。

結論からですが

①接地時間が短い
②股関節周囲の筋群の使い方
③胸郭と骨盤のツイスト運動

まず、効率の良い歩き方とは何かを説明します。

効率の良い歩き方とは、筋力をできるだけ使わず、楽に歩くという事です。
人が歩く時に重要なのが股関節を軸にした
【振り子運動】です。

振り子運動を行う上で大切なのが
【位置エネルギー(高さ)×運動エネルギー(加速)】
という考え方です。

振り子運動によって起こったエネルギーと筋力を使うことで歩く事ができます。
筋力に依存せず、振り子運動によるエネルギーを使った歩き方が効率の良い歩き方という訳です。

エネルギーの割合的には、振り子運動65%、筋力35%が一般的に効率の良い歩き方となります。


①接地時間が短い

歩幅を大きくする(ストライド)よりも歩幅を小さくする(ピッチ)事で、重心が骨格に近い位置で安定するため、骨格で荷重を支える事ができます。すなわち、筋力を使わなくても支えられるという事です。
また、歩幅を小さくする(ピッチ)と、筋肉や腱などの張力反射を使いやすくなります。この時に起こるエネルギーを弾性エネルギー(バネの様に弾む力)と言います。
接地時間が短いほど、地面に力が逃げず、弾性エネルギーを使う事で筋力に頼らなくても前進する力が働きます。

②股関節周囲の筋群の使い方

股関節を軸にして、歩くという動作が行われるため、股関節の周りに付いてる筋肉の役割が重要になります。

【伸展筋群のパワー発揮】
股関節の伸展筋群とは足を後方に引く動き、すなわち身体を前方に押し込む動きになります。
その時に重要となる筋肉が大臀筋(お尻の筋肉)、ハムストリング(裏太ももの筋肉)です。
【屈曲筋群の柔軟性】
股関節の伸展運動を行う際、足を前方に出す筋肉が硬いと上手く後ろに引けず、パワーを発揮する事が難しいです。そのため、屈曲筋群が柔軟であると伸展筋群のパワー上手く使う事ができるようになります。
その時に重要となる筋肉が腸腰筋(骨盤の前側の筋肉)、大腿直筋(太ももの筋肉)です。

③胸郭と骨盤のツイスト運動

骨盤を境目に上半身と下半身を分けた際に、上下逆回転(捻る動作)を行う事で、後方に引いた足を前方に振り出しが楽になります。
これは、人間の骨格筋の特性を活かした動きです。伸ばされた筋肉は縮む(ゴムの様なイメージ)というものです。また、人間は平面的な動きよりも捻る動きを行うと、より大きな力を作り出すと事が可能となります。



まとめると、

①歩幅を小さくする(ピッチ)事で、筋力に頼らず荷重を支える事ができる。

②身体を前方に進める股関節伸展筋群のパワーを発揮するために、屈曲筋群の柔軟性を高める。

③骨格筋の特性を活かすツイスト運動を活用していく

以上となります。

効率の良い歩き方をご紹介させてもらいましたが、運動する第一歩としてウォーキングのポイントに使えると思います。

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