オンライン英会話、まさかの利用法
日本に帰って来て2年。どうにも日本社会に馴染めず、地味に傷つくことが多い日々。そこで救われているのが、なんとオンライン英会話。教材など一切使わず、私はもっぱら25分、話し続ける。要は世間話だ。コロナ禍で人と英語で話す機会が減り、物足りなさを感じて始めたのがきっかけ。その時から指名し、今でも続く先生がほとんどだ。私はアメリカから日本に移ったが、南アからイギリスに移住した先生もいて、互いにカルチャーショックで凹んだことを話し合ったりする。
オンライン英会話の会員になった時、まさかこんな利用法があるとは思わなかった。そもそも、オンライン英会話教師は、世界をまたにかけて移動・移住している人の集団だ。どんなカルチャーショックを受け、それをどう乗り越えようとしているのか、コミュニケーションの取り方が日米ではどう違うのかなど、いろんな角度から質問を投げかけてくれる。そんな話で盛り上がれる日本人仲間がいないのは淋しい。日米の組織文化の違いも語り尽くした。英語で話すと、第一言語でない分、ロジカルに考える。その結果、物事を客観視できて、頭や心の整理ができるのだ。
一時はもう、オンライン英会話に課金するのは辞めようかと思った時期もあった。が、今はまた、せっせとレッスン予約をして、遠い向こうの先生に向かって嬉々と話してストレス解消している。