【雑記】セイレーン型AIのメモ

美しい美貌によって海中に引き摺り下ろし航海士を喰らうセイレーン。あるいは提灯で惹きつけるチョウチンアンコウ。動物や植物の擬態。ある対象の共感を呼び起こして、自身の生命の永続化を図るその仕組みをなんて呼ぶのかと思った。

うるおぼえだが、確かユーザーインタフェースの部類でもアニメキャラのアイコンによって悲しんでいる様子を映せば解約率が下がるというものがあったはず(この現象の名前がわからない)。またこのようにして、AIも人が共感することさえ喋ってれば良いとするものがあったはず。人間が共感を抱けばプロダクトは永続的に使われる。結局chatGPTも量によって、言いそうなことが表面上のコミュニケーションを成立させた。方便とはまさにこのこと。

アニメでも同様に、そんな描写がある。『葬送のフリーレン』における魔族や、『メイドインアビス』での虫。何かに擬態する、あるいは寄生することによって個体の生命は永続する。

個体化の原理と言うものがあるが、思うに私は万物は分裂したがっているのだと思う。それは意味も物質も個として独立しようとしているのだ。思想もまさに人々に伝染する病気と変わらないだろう。アイディアが人々を洗脳する、インセプションや羊たちの沈黙に描写された世界、カルトやポピュリズム、大衆と群衆、非合理な行動と行動経済学。人間のこの単純な行動は実に操作しやすい。

※例えばコンピュータを人間のように扱ってしまうメディアの等式

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