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【発明家 Ricky】現代のダ・ヴィンチとは?21世紀のダ・ヴィンチになるために。

発明家 Ricky こと滝本力斗です!今回はマスク作りにも欠かせない、自分自身の Philosophy でもある「発明家の姿」について紹介したいと思います。

私は世界一の発明家(定義:21世紀のダ・ヴィンチと認められる)を目指し、現在発明家活動を行なっております。今回はなぜダ・ヴィンチを目指すのか?また現代におけるダ・ヴィンチは誰を指すのか簡単に解説していきたいと思います!

1. 世界一の発明家はダ・ヴィンチである

世界一の発明家と聞いて誰を思い浮かべるでしょうか?

私が世界一の発明家になりたいと話すとき、多くの人から「エジソンみたいな?」と聞かれます。ですが私は世界一の発明家はレオナルド・ダ・ヴィンチだと考えております。

レオナルド・ダ・ヴィンチ

レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452年4月15日 - 1519年5月2日)は、イタリアのルネサンス期を代表する芸術家。

トマス・エジソンは確かに発明家でした。特許取得数は2,186件にも登り、その偉業から「発明王」と呼ばれることになります。しかしこれは発明=特許と考えた場合であり、必ずしも世界一の発明家と決まらないと思います。またエジソンの発明がエンジニアリングであることや、起業家として側面の影響が大きいことから世界一の起業家としては正しそうです。

そもそも発明とはなんでしょうか?私はこれをシンプルに「ないものを作る」と定義づけています。そう考えると、誰もが発明家であることがわかるのではないでしょうか。つまり、世間で言われる発明家は発明の側面よりもその領域での傑出さから支持されるのではないかと私は思います。

例えばニコラ・テスラやジョージ・スチーブンソンなどは代表的な工業の発明家です。ビル・ゲイツやスティーブ・ジョブス、ラリー・ペイジ、セルゲイ・ブリンなどはテクノロジーの発明家と言えそうです。さらにアラン・チューリングやティム・バーナーズ=リーなどはCSの発明家と言うことができると思います。発明することは誰でもできるのです。そしてその発明品の影響力が凄まじいときに、彼らはその領域における発明家と呼ばれるようになります。

ではダ・ヴィンチは何の発明家なのでしょうか。芸術における影響力はもちろんのこと、彫刻家、建築家、哲学者、登山家、科学者(地質・動物・植物・生理学・解剖学・光学・天文学・気象学・力学)と様々な肩書きを持ちその分野において重要な功績を残しています。故に世間では「万能の天才」として知られています。広大な領域で発明を行うその姿こそが「世界一の発明家」の所以だと私は考えます。

世界一の発明家が指す言葉は、世界一発明に純粋な者と言うことができます。多くの人は自分の得意分野において発明をし功績を残します。しかしダ・ヴィンチは違います。発明が先行し、それが後に領域に押し込まれるのです。純粋に「ないものを作る(発明)」という思いは、その形態を選ばずして多彩であるかのように見せるようになりました。しかし考え方は単純で「発明をするのに領域を限定する必要がない」ということだと私は捉えています。

ダ・ヴィンチはその天才性だけに注目が行ってしまい、「万能の天才」という言葉で片付けられてしまうことがあります。しかしその本質は「発明」だと私は思うのです。発明を行う上での情報収集を観察して行うことは、科学における重要な発見につながることになります。そしてそこから何かを創造したいと考えたとき、絵に残したいと思えばそれは芸術と呼ばれ、建造物にしたいと思えば建築家として捉えられ、機械を作ろうと思えばエンジニアとして呼ばれます。どこまでも「発明」という精神に純粋だったダ・ヴィンチはあらゆる形で発明品を残し、それは後世にまで影響力を残すことになります。その世界一発明に純粋な姿に私は憧れ、彼を「世界一の発明家」と呼び彼のような「発明家の姿」を目指すようになったのです。

私は現在「環境的制限を超える」をテーマに発明をしています。その課題意識に一番フィットしたものがスマートマスクであり、それを開発しようとしています。しかしその課題意識がさらに拡張するならば建築でもアートでもファッションでもあらゆる形の中でベストだと思うものを発明をしていきたいです。そのためにも「世界一の発明家」を目指す必要は十分にあると私は考えています。

ここから先は私が21世紀のダ・ヴィンチ(世界一の発明家)を目指すにあたり、現代におけるダ・ヴィンチは誰なのか紹介し、活動に注目していきたいと思います。

2. 3人の現代のダ・ヴィンチ

取り上げる現代におけるダ・ヴィンチは素人が称したものではなく、世界的な機関や人物によって紹介されたり、世界的に周知であったりする人物を取り上げます。では3人の現代のダ・ヴィンチを紹介させて頂きます。

○Virgil Abloh(ヴァージル・アブロー)

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ヴァージル・アブローはこれから先、現代のダ・ヴィンチと呼ばれてもおかしくない人物と私は捉えています。

ヴァージル・アブローは初の黒人デザイナーとしてルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)のメンズ部門の新アーティスティックディレクターに就任しました。自身が手がけるブランド「OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH」がストリートを中心に世界的に存在感を強め、ルイ・ヴィトンのデザイナーとして抜擢されたのです。

ヴァージル・アブローは、まさしく前述しようなダ・ヴィンチのような人物です。土木工学の学位取得後、イリノイ工科大学で近代建築の巨匠ミース・ファン・デル・ローエによるカリキュラムで建築学の修士課程を修了しました。デザインにおける原則だけでなく、多角的なアプローチを学び取り、ファッションデザイナーとしてだけではなく、クリエイティブディレクターやアーティスト、建築家、エンジニアといったマルチな才能を見せています。つまりダ・ヴィンチの発明家精神を「発明をするのに領域を限定する必要がない」とするなら、まさしくその精神を体現している人物だと私は思います。

実際、ルーブル美術館とコラボをした際に以下のようなコメントを残しました。

it’s a crucial part of my overall body of work to prove that any place, no matter how exclusive it seems, is accessible to everyone. that you can be interested in expressing yourself through more than one practice and that creativity does not have to be tied to just one discipline. I think that leonardo da vinci was maybe the first artist to live by that principle, and I am trying to as well.’(designboom より)
「ファッションと芸術を融合させたかった。創造性はひとつの分野である必要はない、さまざまな分野で自分自身を表現できるのだから。ダ・ヴィンチは、この原理で生きる最初の芸術家だったと思う。そして、私も同じ様になりたい。」(IMA より)

まさしく私が思い描く「発明家の姿」そのもである。今後どのような発明品(作品)を生み出すか楽しみである。

○Thomas Heatherwick(トーマス・ヘザウィック)

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トーマス・ヘザウィックすでに現代のダ・ヴィンチと呼ばれている人物です。

トーマス・ヘザウィックはイギリスの三次元デザイナーで三つの英国大学の名誉博士号も有しながら、2004年には英国の王立芸術協会より史上最年少で王室工業デザイナーに選ばれています。そして学生時代のメンターのような存在であるイギリスの家具デザイナー、テレンス・コンラン卿から"the Leonardo da Vinci of our times"(現代のレオナルド・ダ・ヴィンチ)と称され、世界的に有名な天才デザイナーとして君臨しています。

2012年ロンドンオリンピックの聖火台やロンドンのバスのデザインなどを手がけ、最近ではメディアでも話題のニューヨークの垂直公園 Vessel (ヴェッセル)のデザインが有名です。アートでもデザインでも建築でもあるこの建物はまさしくダ・ヴィンチにふさわしい発明品だと思います。

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日本にも馴染み深く、2023年に完成する「虎ノ門・麻布台プロジェクト」において六本木ヒルズ、虎ノ門ヒルズ、アークヒルズの3つを接続する過去最大級のヒルズのデザインも手がけています。

The Guardian 誌には以下のような記述があります。

Heatherwick is more properly a designer than an inventor, but in the way he has put together the studio he has run for the last 18 years, where he has attempted to combine as many creative disciplines as possible, there is a least a hint of the spirit of invention. Engineers, architects, product designers, landscape designers, sculptors, photographers, stage designers and urban planners all work together.

「彼は発明家よりもデザイナーではあるが、18年間の活動においては様々な分野を組み合わせて創造的な活動をやってきた。」ということだそうです。これもまさしくダ・ヴィンチにふさわしい発明家精神だと思います。また彼は発明家精神を「狂気(mad)」と捉え、芸術活動に取り入れていることを述べていました。現代のダ・ヴィンチといわれる所以は発明家の観点からみても十分に示されていると思います。

○Richard Buckminster Fuller(リチャード・バックミンスター・フラー)

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現代のダ・ヴィンチといえば、バックミンスター・フラーです。その影響力は絶大です。

バッキーことバックミンスター・フラーはアメリカの思想家、デザイナー、構造家、建築家、詩人、そして発明家です。「宇宙船地球号」という言葉を残したことでも有名ですが、彼の作る発明品には今なお存在感を消さない偉大さがあります。『メディア論』で有名なマーシャル・マクルーハンはバッキーを “the 20th century Leonardo da Vinci” (20世紀のレオナルド・ダ・ヴィンチ)と表現しました。

有名な作品で言えば「ジオデシックドーム」が挙げられます。正20面体を球面状に分割して配置したこのドームは耐久性も非常に高く、斬新なデザインでした。建築史やデザイン史においても非常に存在感のある作品です。

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分野を横断した大胆な発想は現在は注目を集めるものの、彼の発明のほとんどは作られず、ほとんどの分野(建築など)において厳しい批評に晒されたり、ユートピア主義者とされ無視されたりしました。しかし有限な資源を強調する宇宙船地球号をはじめ、現在の社会に一石を投じる思想もあり今改めて注目されるべき存在なのではと思います。

3. 21世紀のダ・ヴィンチを目指すということ

指針というのは重要だと思います。何かを見失いそうになった時、自分が見出したいことに再度フォーカスする時に有効だからです。

21世紀のダ・ヴィンチを目指すという前提には何もかも作り出せるポテンシャルを手にすることから始まると考えます。分野を問わず、発明したいものを発明する。そんなダ・ヴィンチの発明の姿を見習い、私は私が想像する世界を創造するために、ダ・ヴィンチに師事して、実現したい世界を発明しようと思います。そのためにも、現代におけるダ・ヴィンチと呼ばれる3人の先輩の生き方を見習いながら自分だけの価値を見出していきたいです!まずはあらゆるものの作り方や仕組みから解読していきたいと思います。


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