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20年ぶりに映画館でみた映画「天間荘の三姉妹」

天間荘の三姉妹」を見に行ってきました

肉体が主で生きる世界と
魂が主で生きる世界と
その間の世界

全部ある。

信じたい、信じたくないは別として
すべてあると信じないと人類の生と死の大きな流れについての説明がつかない。

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3.11の東日本大震災で犠牲となった方々の「その後」の世界を描いた映画で、ハリウッドを拠点に活躍する北村龍平監督の作品だ。

高校時代に突然退学届けを出して、ハリウッドで映画を撮る!と宣言して日本を旅立ったとのこと。

この人生の選択の流れと、意思の瞬発力が自分と重なるような気がして(私も高校1年で退学届けを出して、海外に旅立っているので)、この映画は絶対に見に行こうと先月から決めていた。

生と死の境の世界で奮闘する命についての物語。

物語は、「三ツ瀬」という町の老舗旅館、天間荘へヒロインが連れてこられるところから始まる。

三ツ瀬は、天上界と地上の間に存在する町だ。
天間荘の宿泊客は、地上で生死をさまよっている人たち。

その境界線で人はどんな選択をするのか?
自分で納得できる「魂の死」とはどんなものなのか?
「生きれるのに生きない人」は「死にたくても死ねない」

終始、涙が止まらない映画ですが、
そこには、ユーモアもあり、人の泥臭さもあり、
情けなさもあり、それでも憎めないおおらかな愛がありました。

この映画は、日本全国の方に見てほしいです。
震災が切り口になってはいますが、震災の映画ではありません。

もっともっと、奥深い存在論に迫る映画です。

自分がなぜ今生きているのか
生かされているのか
自分の命をどう使うのか

そして、自分自身が「天間荘」に行くことになったときに、
自分はどんなふうに死を決めるのか。

帰りの車の中で、そんなことを考えながら、朗らかに笑えてしまう映画でもありました。

悲しみで途方に暮れるのではなく、
心地よい期待と明るさと自分自身を鼓舞できるエネルギーを
絶妙のバランスで感じた夜でした。

「天間荘の三姉妹」

ぜひぜひ見にいかれて下さい!
そして、見られた方、一緒にお話ししましょう!

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