冷凍サイクルと金融緩和のアナロジー
この図には、電力を使用しエアコンで部屋を冷やす過程が示されている。冷やすにも、暖めるにも冷媒が必要になる。
現代社会は常に夏のようだ
現代社会の特徴は化石燃料を掘り起こして、消費するところである。これは常夏を意味する。夏というのは、植物資源の成長がピークを迎える季節だ。化石燃料は太古の植物・動物資源だから、年中それを掘り起こしている現代社会は、まるで常夏だ。
夏を乗り切るには、冷却が必要だ
夏は植物だけでなく人間もまた、活発に動き出す。しかし、暑すぎたり動きすぎたりすると、排熱が追いつかず不調に陥る。だから冷却の必要がある。これは肉体だけでなく社会でも同じだ。社会システムは常に環境へと排熱して冷却しなければならない。
貨幣は冷媒だ
冷媒は、冷房の場合は不必要な熱を外部に運び、暖房の場合は必要な熱を内部に運ぶ。つまり冷凍サイクルは、必要な熱と不必要な熱を選別している。
貨幣は、無価値な仕事をしている者には払われず、有価値の仕事をしている者に払われる。つまり市場は貨幣を冷媒として、無数の仕事を無価値の有価値に選別している。
市中銀行の信用創造は冷媒圧縮、中央銀行の貨幣供給は冷媒増量だ
冷凍サイクルが冷却性能を大きくする方法は二通りある。それは冷媒をコンプレッサーで圧縮するか、冷媒量自体を増量するかだ。
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