犬山田

システム論を中心に勉強しています

犬山田

システム論を中心に勉強しています

最近の記事

デフレ社会のスパルタ文化一覧

格闘技 修行 非行 ダイエット いじめ カルト宗教 〇〇商法 パワハラ DV スパルタ教育 暴言 暴力 〇〇研修 〇〇セミナー 戦闘

    • 冷凍サイクルと金融緩和のアナロジー

      この図には、電力を使用しエアコンで部屋を冷やす過程が示されている。冷やすにも、暖めるにも冷媒が必要になる。 現代社会は常に夏のようだ 現代社会の特徴は化石燃料を掘り起こして、消費するところである。これは常夏を意味する。夏というのは、植物資源の成長がピークを迎える季節だ。化石燃料は太古の植物・動物資源だから、年中それを掘り起こしている現代社会は、まるで常夏だ。 夏を乗り切るには、冷却が必要だ 夏は植物だけでなく人間もまた、活発に動き出す。しかし、暑すぎたり動きすぎたりす

      • イス取りゲームの思考実験

        閉鎖された部屋に20人が閉じ込められ、イスが10脚しかないとき、どんな行動のパターンが生まれるのだろうか。※いつ閉鎖が解かれるかは分からない 一つのイスを独占する 諦めて地べたに座る 信頼できる相手と一つのイスを共有する すべてのイスの破壊を提案する 一つのイスから二つの小さな椅子を作る 複数のイスを独占して貸し出す 閉鎖が解かれたとき どこからかイスを持ってくる 一つのイスを持って他の部屋へ移動する なにも持たずに他の部屋を探す イスを作る材料をどこか

        • デフレ下における暴力

          暴力と貨幣供給量 対外戦争も内部抗争も、両方ともデフレ下での格闘だ。生産力に対して貨幣が足りないとき、平和は崩れた。家庭レベル、組織レベル、社会レベルの暴力でも解消しきれない生産力は、外で解消するしかない。暴力という熟語は「力をあばく」と読むことができる。デフレは余力を暴いて露出させる。貨幣不足によって露出した力は空中へ霧散する。そうやって社会システムは、暴力によって安定を取り戻す。 デフレ下では合理的なブラック組織 対外戦争の前にまず、内部抗争がおきる。内部抗争のよう

        デフレ社会のスパルタ文化一覧

          「法」と「法律」の違い

          「法」は構造であり、「法律」は構造形成のきっかけである。 「法」は憲法、慣習、空気、雰囲気のことである。 「法律」は憲法典、明文法、命令のことである。 法治国家において「法」は「法律」の実行によって形成される。しかし「法律」に説得力がない場合は「法律」が形骸化して、現場判断の「法」が優先される。 人は皆、法律に従っているわけではなく法に従っている。法治国家の改革者は、今の法を穿つために法律を利用する。一方で既得権益は今の法を守るために法律を利用する。 新法律は法のすべ

          「法」と「法律」の違い

          戦術的全体主義と戦略的部分主義

          全体主義は「全体」という単語の使用とは裏腹に部分的戦術であり、一方で部分(個人)主義は「部分」という単語の使用とは裏腹に全体的戦略である。全体主義は各個体に団結を求める。部分主義は各個体に柔和を求める。団結することは難局突破の戦術であり、柔和になることは難局解消の戦略である。 戦術と戦略は、進化論における環境適応と変化適応に対応している。環境適応とは目の前の環境に適応することであり、これは戦術である。いっぽう変化適応とはいままで適応しようとしていた環境それ自体が変化してしま

          戦術的全体主義と戦略的部分主義

          運動のジレンマ

          運動にはジレンマがある。それはパワーとスピードを求めるとコントロールが疎かになり、コントロールを求めるとパワーとスピードが疎かになってしまうことだ。しかし世の中には、これを克服するアスリートが存在する。彼らはどうやってジレンマを乗り越えているのか考えてみよう。 Q1. 視覚情報は大切だが、球技以外でも視界の固定は重要なのか。 A1. 例えば陸上競技では、視界からのフィードバックの質が低ければ、次の足をどう出すべきかの判断に迷う。これは、目隠しをして走ることが難しいことからも

          運動のジレンマ

          モチベーションのための公平性、公平性のための流動性。

          個人がモチベーションを維持し続けるためにはなにが必要なのか。公平な評価である。冷遇は萎縮を引き起こし、優遇は怠惰を引き起こす。冷遇と優遇のどちらも「不公平な評価」という点では同じであり、どちらもモチベーションや主体性向上につながらない。公平な評価はモチベーションの原因だ。 しかし評価する者もされる者も全知全能ではないから、完全に公平な評価を与えること、または受けとることはできない。必ずすれ違いが起きてしまう。誤解やタイムラグのことだ。完全に公平な評価が存在せず必ずすれ違いが

          モチベーションのための公平性、公平性のための流動性。