夢みるおやつ発売開始!
朗らかな気候が訪れようとしている。
空は青い、雲は白い、だけどなんだかちょっと切ない。
ぼくの「じいちゃん家」が「ばあちゃん家」になり、先日そこは「父親が生まれた場所」になった。
愛媛県の「弓削島」。
ぼくが小学生だったあの頃。
夏休みになると毎年フェリーに乗って「島」にわたる。
キラキラした店や、にぎやかなショッピングモールなんてない。
あるのは「じいちゃん家」から見える海。山。島。
毎年夏休みは弓削島に行き、小さい船に乗り魚を釣って過ごした。
小さい船は免許をもってる人が同乗してたら免許がなくても運転できる。
何回操縦しても、海の上をまっすぐ進むことができなかった。
じいちゃんは酒を飲んでいた記憶しかない、海から帰るとばあちゃんは冷蔵庫に常備しているオロナミンCを必ず渡してくれた。ばあちゃんは多分、オロナミンCのことをポーションみたいに体力が回復するやつだと思っていたのだろう。
そんなばあちゃんが「愛媛の果物と、大好きだったヤクルト」を持ってじいちゃんの所に会いに行った。
空は青い、雲は白い、だけどなんだかちょっと切ない。
少しだけ雪が降っていた。
ぼくは煙草を吸った。
抜いたばかりの親知らずがあった場所が少し痛んだ。
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「袖振り合うも多生の縁」という言葉があるように、なんか袖を振りあっちゃって愛媛県宇和島市の「げんき本舗」さんと商品開発をすることになった。
日本でも数少ない「地元のフルーツや野菜」を「地元で加工」ができる場所だ。
原料は、JAえひめ南との連携により、一番おいしい時期に収穫した果実をノーワックスの状態のまま仕入れ、洗浄・皮むきは機械や薬剤に頼らず、人の手によって1個づつ丁寧に。
ドライフルーツ製造品質は天候や湿度・気温により、大きく左右される。
今回「夢みるおやつ」で使用したのは全て「愛媛県産」のもの。
愛媛といえば「柑橘王国」というイメージが強いと思うのだけれど、ぼくは今回柑橘類を使わない決断をした。理由はここでは難しいから、またいつか話せたらいいなと思う。
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自分のお店でも「おやつ」を販売しているのだけれど、ある日ふと気になった。裏面に「販売者」は書いているけれど「製造所」の記載があるものが極端に少ない。表面に「made in Japan」と書いてあるけれど裏面にその記載がない。
そういうアレコレは一旦置いておいて、ぼくは純粋に「製造者のわからない製品をお客様に自信をもって勧められるんだろうか?」とはたと考えた。
さらに原料となれば、「アサリ」の産地偽装が報道されたのは記憶に新しいと思う。
人の食品でもまかり通ってしまっていたこの問題に対して、ペット業界はどれくらい真摯に対応しているのか。
これに関しては少し調べれば出てくるのだけれど、原産国は「最終加工工程をした国」とされていた。
つまり「原料も製造も日本です」で国産というわけではなく
と書いていいことになっている。
これは安全性の話しでは決してなく(ペットフードだから悪いという話しではない)ただ単純に「国産」と書かれているがゆえに原料も国内だと勘違いしてしまう消費者が多いのではないかということだ。
うー--ん。。。。
なんだかこれを売るのは嘘ついてるみたいで嫌だな。。。。
せめて原料はどこからきていて、加工は日本ですってわかるようにしていてくれたらいいのに…。
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というわけで弊社のポリシーがここで発揮されてしまいました。
「夢にみるほどおいしいおやつ」が完成です。
「ペットフード」ではなく「食品」として出荷いたします。ペットサロンでは見かけないとおもうのですが食品ですので「軽減税率8%対象」となります。
「製造所」の記載もしっかりと。
また、犬に与えていただくとき体重あたりの「給与量目安」も論文を参照しこのくらいまではOK~~~!というものを算出しています。ちなみにダブルチェックのため専門の獣医師に給与量算出をお手伝いいただき「1アイテム」で〇万円程度の出費があることも申し添えておきます。(たった3行のためだけにそんなことを…と言われるかもしれませんが大切なものです)
【犬用/1日最大給与量】を必ずお守りください。あくまでおやつです。
例えば乾燥トマトでは体重3kgの犬では2.5枚(約3g)が一日の摂取上限です。他のおやつも食べるのであればそのぶん減らしましょう。
小型犬にトマト1枚をあげる際には必ず小さく切ってから与えてください。
大きいままあげるとおなかに負担になるので絶対に小さくしてからあげてね!!!!もうちょっとおいしそうな写真とりたかったよ!!!!
人が乾燥トマトを食べるのであれば小さいのを一緒に食べてもいいし、ぼくのオススメは「パスタに混ぜる」のがめちゃくちゃおいしかったです。
わんちゃんの食事を手造りされている方はトッピングとしてご使用いただくのも良いかもしれません。
今回つくった「夢みるおやつ」は
の5種類です。
それぞれのわんちゃんによって「好き嫌い」があると思いますので「これが一番だよ」とかは言えないのですが、トレーニングでおやつを使用される方は「たんぱく質過多」になっている可能性が高いので「いつものおやつの三分の一」を夢みるおやつに変えてみてもらえると嬉しいです。
また「おいしすぎると興奮してしまう子」の「報酬レベル調整」でご使用いただくのも良いかと思います。
(おいしいけどおいしすぎない所を探してみてください)
おやつをつくったぼくが言うのも何なのですが…
どこの何をあげるとしても「一日の摂取カロリーの1割以下で収まる」ように与えてあげてください。
摂取カロリーの9割は「総合栄養食」をしっかりと食べて健康維持をしていきましょう!
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個々の食材に対してのアレコレはまた別の機会にでもお話しするとして「夢見るおやつ」をどうぞよろしくお願いいたします。
ご購入は全国の「BOKUMO.取扱店」又は「irodo:RE取扱店」からお願いいたします。
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取扱店一覧
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【番外編】
ぼくの名字は「ノマ」という。漢字で書くと「野間」だ。
愛媛県には「野間馬」という日本在来馬がいる。
馬といってもサラブレッドのように早くも大きくもない。分類としてはポニーだそうだ。
世界に6頭しかいなくなってしまった…という経緯もあるのだけれど、現在では50頭ほどまで回復しているそうだ。
性格は温和で賢くて、なんだか身体が強くて、あんまりご飯食べなくても生きていけて、蹄鉄がなくても70kg程度の荷物が運べる便利屋さんとして活躍していたらしい。
なんだか今の自分の会社が目指しているところみたいでわらっちゃった。
うちのばあちゃんは戦後「クワ」一本でなんやかんやお金を稼いでいたそうなのだけれど、結局なにをしていたのかもあまり聞く事もなかった。
この馬とぼくの名字に関係があるのかどうかもわからないけれど、多分なんかあるんだろう。
「夢みるおやつ」の利益の数パーセントは野間馬保存会の存続のためにちょっとだけだけど、お渡しできるといいなぁ。。。
などと考えていたりします。
SIPPO-HAPPO株式会社
代表取締役 野間 厚志
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特にためになったりすることもないし、特をすることもないのだけれどなんとなく応援してくれている人たちが100人以上いてくれているのでぼくは頑張れています。
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