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2024.1.24
最近はちょっとできるようになったけど、音楽にのってからだを動かすのができなくて、昔はかっこつけてたから踊らなかったけど、かっこつけて踊らなかったせいで踊りかたがよくわからないまま大人になってしまったかもしれない。踊りたいっておもうこともあんまりないけど。歌も下手だからカラオケとか行きたくないし、校歌とかもまったく歌ってこなかったし。そのせいかわからないけど、こないだパレスチナにたいするジェノサイドに抗議するデモにいったときにシュプレヒコールをみんなでやるときに、できなかった。最初はなに言ってるかわからなかったからっていうのもあるけど、何回か繰り返されてるのを聞いてるうちに言葉はわかったあとでも、体の動かしかたも、声の出しかたもわからないままだった。高校の体育ではできてたのにね。だからクラブもいったことない。

2024.1.21
きのうのイベントで古谷利裕さんがはじめのほうに話していた、マティスの『立っている裸婦、黒いシダ』の〈図と地の反転〉の話と、紙面に描かれる物体は輪郭に向かうにつれて変化が大きくなる話のことを考えていた。前者の話は調べたら偽日記の2023/08/28の回にも載っていて、イベントが終わったあとにおさらい的に読んだ。そのあと、空間を描くということのつながりで八角柱のデッサンの話になって、物体の持つ空間性は、紙面上において描かれた物体の輪郭に向かって物体自身のかたちが大きく変化するという形式をとる。八角柱の横の面はすべて等しい面積のはずなのに、それを斜めから見て紙のうえに描くときには、手前の面の面積と、輪郭に面している面の面積が異なるように描かれないといけない。
図と地が反転しているのはわかったけど図と地が反転することでなにが起きているのかがそのときはわからなかったから考えてみたら、
・裸婦は黒い線でふちどられている
・この黒い線は輪郭にむかうにつれて大きくなる変化のいちばん激しい部分をなぞっている
・シダは黒い線として描かれている
・黒い線が輪郭なのであればシダは空間をふちどっていると言える
・背景の黒い線は壁のストライプ模様かもしれないがストライプはそれ自体が大きなコントラストをともなうものである
・ここで公文書の黒塗りのことが頭に浮かんだ
・黒は隠蔽する
・しかし逆説的にそこになにかがあることを示してしまう
・裸婦をふちどる黒い輪郭線は紙面上でもっとも激しい変化をもって描かれるべき部分を省略している
・黒い線として描かれるシダは空間をふちどるシダ自体の激しさを描かれることなくそこに空間があるらしいことを示すことに使われている
・シダが黒い輪郭線として空間をふちどることで白が奥行きを帯びる
・白が黒に向かって激しく変化していっているように錯覚すると言ってもいい
・こうして裸婦の白が空間性をもって立ち上がる
ということか、とおもって納得できた。



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