犬のピピの話 267 犬はくすぐったいか
ふふふふふ、それは。
それは、肉球と肉球の間に生えている「毛」なのだア!!!
な、なんという極地的にピンポイントな、ピピのこの場所の白い毛は、地面でこすれ、自然に切りそろえたブラシのようにさらさらしています。
このブラシを
さわさわ
となでると、ピピは必ず
ぴくっ!
手をひっこめます。
あら、それじゃ・・と、今度は後ろ足のブラシをさわると
ぴくくっ!!
やっぱり、ひっこめます。
この時のピピの目は、もうちょっとした緊張感に満ちて、丸く大きくひらいています。
それでも、わたしがさわさわさわさわ繰り返すと、ピピはとうとう、腕や足を折りたたみ、ぜんぶ、体の下にしまいこんでしまうのです。
「ピピ、くすぐったいの?」
わたしは、まじめな顔でピピにたずねます。
脇をさわっても、首の下をさわっても、ピピは平気にしています。
でも、この肉球のすきまの毛をさわられたら、気持ちがわるいのでしょうか。
それとも
「くすぐったい」
のでしょうか。
いえ、そもそも犬に「くすぐったい」という感覚があるのでしょうか・・・
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