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犬のピピの話 325 どんなにいろいろな事が
夏は、もうすぐです。
また、赤い手をしたカニが、家の敷地に、道に、あらわれていました。
でも、今年のピピは、もう、カニをいじめません。
「かまっちゃだめ」
わたしが静かにそう言って、通りすぎます。
すると、ピピも同じように静かな顔で、手出しせずに進んでいくのです。
ピピは、顔だけ大人びたちいさな悪魔のようだったのに、ほんとうに、おとなになってきました。
わたしの言葉が、わかるようになってきました。
これから、ピピは、いったいどんなにいろいろなことが、わかるようになるのでしょう。
どんなにいろいろなことが、できるようになるのでしょう?
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