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12月10日(土)の昼に見た夢

葉っぱに乗った大きな蜂を観察していた。
恐らく雀蜂だと思う。
バッタのような緑の虫を抱えていた。
葉っぱの上から流れてきた水を飲んでいた。

そんな蜂の飲食を眺めていた。

一瞬、蜂が身を翻した。
葉の陰に蜂が隠れると同時に
羽根が細かく動き出すのが見えた。
「あっ」と思った時には
蜂は飛んでいた。

目で追わないと、と思ったが
何故かそこで半覚醒した。

ベッドで寝ている自覚はある。
目は開けられない。
大きな蜂の羽音が聞こえる。
よほど傍にいるのか
羽音に合わせて掛け布団が振動している。
自分を観察するようにホバリングしている。
心臓がバクバクする。

顔に近づいてくる。
羽ばたきの風圧を感じるほどだ。
飲んでいた水で羽が濡れていたのか
飛沫が飛んできた。

何故かはわからないけど
敵意はなく威嚇もされていない気がした。
それでも怖くて緊張した。

羽音は顔の前から胸、腹の上を経由して
ベッドの裏へ向かって遠ざかっていく。
ああ、それ以上は追えない
と思った瞬間にフッと静かになって
目が覚めた。というより
起きていいんだ。と思った気がした。

夢であることはすぐに理解したけど
掛け布団に感じた振動は
未だ現実感を持った感触が残っていた。

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