【2020松本山雅】vs新潟(12/6)H

▷新潟戦レビュー

注)久しぶりにちゃんと書きましたが、時間の都合もあり、雑感に近いものになっています。
ゆるっと見てもらえると嬉しいです。

▷迷走した新潟

この試合の勝負を分けたのは新潟の采配。
新潟は飲水タイムとハーフタイム、そして後半途中でシステム変更。結果的に3回のシステム変更を繰り返した。

基本的な変化

攻撃時には左肩上がりの3ー1-3ー1のような構図。
(新機能のアニメーションを使用、作った後で「右側だけでよかったんじゃね?」と後悔)

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ボランチの一角の高木は攻撃的なポジションの選手であることから、前の三枚と絡んでいくことが求められていた。

①飲水タイム

最終ラインで起点になる場所を変えたもので、そこまで大きな変更ではなかった。
この時点では中島・本間・矢村が右サイドを中心にポジションチェンジを繰り返し、山雅の守備陣は苦戦したと言える。
特に本間は厄介だったと言える。
1番大きかったのは、圍を中心に流れの中からゴールを許さなかったことだろう。
CKからのファウルは勿体ないものだったが、その1点に抑えたことで、新潟に上手くいかないというイメージを与えることが出来た。

②ハーフタイム

大本と荻原を両WBを投入、3-4-2-1に組み替えて後半スタート。
前線でポジションチェンジがしにくい状態になったほか、中盤にに人が多くなったことでスペースがなくなり、このタイミングから徐々に本間が受ける回数が減少。

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シルビーニョを投入して以降はWBの裏へ斜めに走り込む動きも見られたが、極わずか。
効果的に進めずロストも増え、最終ラインの選手はもどかしい展開になってしまった。

獲得する選手の噂からも、来季は3バックという噂が立っており、そのテストの意味合いも兼ねてだった可能性もある。

3点目を喫した後に4バックに戻すも、構える山雅の守備を崩すには至らず。
今回はハマらなかったが、交代がハマった場合一気にモメンタムが動いた可能性もあり、山雅としてはラッキーだったとも言えるか。


▷モメンタムの重要性

ボール支配率こそ48%だが、押し込んで試合の流れを支配することが出来たのは、外部的な要因が大きいとはいえ、山雅にとっては成長と捉えていいだろう。

ボールを持っていない『自分達の時間』の存在は大きく、この試合の大きな勝因と言える。

ある程度押し込んで攻撃をすることが前提になるため、監督交代から積み上げてきたものの成果は、徐々にではあるが出ていると考えていい。

前述の新潟の変更により、新潟が機能不全になるにつれ、疲労度が増したこともありイージーになった部分はあるが、山雅としてはブロックの外を回させ、じっくりとボールを奪う機会を伺うことも可能になった他、新潟が後ろに重くなったことで押し込んで攻撃、敵陣内で守備といういい循環を作ることができた。


▷今後に繋がる2点目

今節の得点の中からピックアップするのは2点目。
常田が阪野の動きを把握していたかは定かではないが、セルジと同時に斜めに走り出し、最終ラインの背後で受けるこの流れは今までなかったもの。

偶然ではなく意図的に繰り返すことができるようになれば、新しい特徴ともなり、裏抜けが上手い選手を活かす形を見つけることも可能になる。
残り試合は少ないが、9月末以降出場のない髙木彰人にチャンスが来るやもしれない。


▷チャンスを掴む選手、逃す選手

チャンスといえばであるが、ここ数試合で、出番に恵まれていなかった選手が出場をする場面が見られる。

わかりやすく評価がついたと思われるのが、久保田と米原。
同じポジションで、2得点に絡み効果的なランニングをした久保田ポジショニング不良でリズムを失った米原
文章化すると厳しい表現にはなるが、現実としては間違いではないだろう。

多少周囲の選手や試合内容に違いはあるものの、与えられた役割を理解していたかや、どのような働きをして貢献することが出来たかという視点に影響はない。

残留確定にしろ、レンタルの可能性はあるし、もしクビを切られるなら次の所属先を見つける上で、パフォーマンスは重要な判断基準になる。

山本真希も復帰し、中盤の争いは熾烈になるほか、レンタル組には安東輝もいる。

今後もチャンスが与えられる選手が居るのか、そのチャンスを逃さず活躍ができるのか。
そんな視点からもあと3試合楽しむことが出来るのではないだろうか。