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4月28日公開オススメ映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』『不思議の国の数学者』『聖闘士星矢 The Beginning』

映画ライターの松 弥々子が、4月28日に公開されるオススメ映画3作品をご紹介します。

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー


日本が世界に誇るゲームメーカー、任天堂。
この任天堂がハリウッドとガッツリタッグを組んで生み出したのが、この映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』です。
1985年に発売されたゲーム「スーパーマリオブラザーズ」の主人公であるマリオとその弟・ルイージが、3DCGキャラとなってスクリーンに登場し、所せましと暴れまわります。
さらには、ドンキーコングなども登場するので、任天堂のゲームが身近にあったアラフィフ世代以下、すべての人が楽しめる映画となっています。

「怪盗グルー」シリーズ「ペット」シリーズのイルミネーションが製作しているだけあってそのキャラクターや世界観の再現度は申し分ないもの。
また、クリス・プラットやアニャ・テイラー=ジョイ、ジャック・ブラック、セス・ローゲンといった豪華俳優陣が声優を担当しているのも見逃せないところです。
日本版では宮野真守がマリオ役の声優を務めているので、英語版、日本語吹替版、それぞれ見比べてみてもいいかもしれません。

『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』(94分/アメリカ・日本/2023年)
原題:The Super Mario Bros. Movie
公開:2023年4月28日
配給:東宝東和
劇場:全国にて
Official Website:http://mario-movie.jp/
(C) 2023 Nintendo and Universal Studios

不思議の国の数学者

やはりチェ・ミンシクの存在感はすごい……。そう思わせてくれたのが、映画『不思議の国の数学者』です。

本作の主人公は、上位1%の者が通うと言われるエリート高校に特例枠で入学したものの、勉強に苦労している劣等生・ジウ(キム・ドンフィ)です。
ジウは、ひょんなことから生徒たちから“人民軍”と呼ばれる高校の夜間警備員・ハクソンと言葉を交わすようになり、やがて数学を通して心を通わせていくのですが……。

本作でチェ・ミンシクが演じるのが、このハクソン。彼が実は、北朝鮮で天才数学者として知られながらも、韓国に亡命し、なぜか今は夜間警備員として働いていたのです。
ものおじしないジウは、ハクソンが数学が得意だと知り、彼に数学を教えてもらうようになるのです。

数学というと、苦手意識のある人もいるかもしれません。かくいう私もその一人。でも、この映画を観ていると、数学とはそんなに魅力的で美しいものなのかと、少し数学ができる人がうらやましくなりました。
学生時代から数学が苦手だった……、本作はそんな人にこそ観てほしい、数学の美しさと人のやさしさを感じられる映画でした。

『不思議の国の数学者』(117分/韓国/2022年)
原題:이상한 나라의 수학자
英題:In Our Prime
公開:2023年4月28日
配給:クロックワークス
劇場:シネマート新宿ほか全国にて
Official Website:https://klockworx-asia.com/fushigi/
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聖闘士星矢 The Beginning

最後に紹介する映画は『聖闘士星矢 The Beginning』です。
予告編で流れる「ペガサス幻想」を聞いてテンションが上がってしまう世代としては、本作は必見。
星矢を演じる新田真剣佑のほか、ショーン・ビーンやマーク・ダカスコスが出演しているという点や、東映アニメーションが製作に入っているという点も、見逃せないところです。

それにしても、『聖闘士星矢 The Beginning』『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』が同じ週に公開されるというのは、なんとも胸が熱くなります。
車田正美がジャンプで「聖闘士星矢」の連載を開始し、任天堂から「スーパーマリオブラザーズ」が発売された1985年。まあ、この世代に少年だった人たちが、映画業界やコンテンツ業界でお金と力を持ってきた、ということでもあるのでしょうね。

『聖闘士星矢 The Beginning』(114分/日本・アメリカ/2023年)
原題:Knights of the Zodiac
公開:2023年4月28日
配給:東映
劇場:新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷、TOHO シネマズ シャンテほかにて全国順次公開
Official Website:https://kotzmovie.jp/
(C)Profile Pictures / One Two Films

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