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11月3月日公開オススメ映画『犯罪都市 THE ROUNDUP』『チケット・トゥ・パラダイス』『窓辺にて』

映画ライターの松 弥々子が、今週末、11月3日・4日に公開されるオススメ映画3作品をご紹介します。

犯罪都市 THE ROUNDUP

今やハリウッドでも活躍するアジアンマッチョ、“マブリー”ことマ・ドンソク。
このマブリーが製作総指揮を務め、韓国で大ヒットを記録した映画が、本作『犯罪都市 THE ROUNDUP』です。

この作品は2004年に実際に起きたソウルの地元暴力団、チャイニーズマフィア、そして警察の争いを描いた2017年の映画『犯罪都市』の第2作。前作の舞台が2004年だったからか、本作の舞台は2008年となっています。2作めとなった本作ではベトナムで起きた誘拐殺人が原因となった、殺し屋と警察の死闘を、韓国映画らしいリアルな暴力描写たっぷりに描いています。

筋肉爆弾のようなマ・ドンソク演じる刑事が犯人を半殺しにするかと思えば、手斧を振り回しながらどこまでも追ってくる殺し屋がいたりなど、韓国映画ならではの残虐な描写がたっぷり。韓国の暴力映画やマ・ドンソクファンの方にはたまらない、韓流クライムアクションです。

『犯罪都市 THE ROUNDUP』
原題:범죄도시 2(犯罪都市2)
公開:2022年11月3日
配給:HIAN
劇場:TOHOシネマズ日比谷ほか全国にて
Official Website:https://hanzaitoshi.jp/
(C)ABO Entertainment Co.,Ltd. & BIGPUNCH PICTURES & HONG FILM & B.A.ENTERTAINMENT CORPORATION

チケット・トゥ・パラダイス

ジュリア・ロバーツとジョージ・クルーニーという、大人の人気俳優たちがリゾート地で見せるドタバタを描いたロマンティック・コメディが、本作『チケット・トゥ・パラダイス』です。

25年前に結婚したものの、結婚生活は5年で破綻。以来、愛娘のリリーを通してだけコミュニケーションをとってきた元夫婦が、娘の異国でのスピード婚を機に、結婚を阻止するためにバリの地に乗り込んでいきます。

司法試験にも合格し弁護士事務所への就職も決定、輝かしい未来が待っているはずの娘のリリーが、インドネシアはバリで海藻栽培を営む若い男性と結婚するなんて……。娘に人生を失敗してほしくないと思っている両親は、バリ島に乗り込んで行きます。そこで、美しい自然に満ちたバリの地で、幸せそうな娘・リリーと、人気の観光地で地に足のついた豊かな生活を営む婚約者・グデの家族たちと会い、考えを改めていくのですが……。

美しいバリの風景や生活様式、ジョージ・クルーニーの90年代ダンス、ジュリア・ロバーツの酔っ払い演技など、見どころたっぷりの本作。人生の酸いもあまいも経験し、昔の音楽や映画も知っている大人であれば、なおさら楽しめるであろうロマコメ作品です。

『チケット・トゥ・パラダイス』(104分/アメリカ/2022年)
原題:Ticket to Paradise
公開:2022年11月3日
配給:東宝東和
劇場:全国にて
Official Website:https://ticket2paradise.jp/
©2022 Universal Studios. All Rights Reserved.

窓辺にて

稲垣吾郎と今泉力哉監督がタッグを組んだ映画『窓辺にて』。「妻が浮気しているのに、自分はそのことに何も感じない」という男を主人公に、万人からは理解されないかもしれない“とある感情”を描いています。

若い頃からSMAPとして芸能界の第一線で活躍しながらも、現在はSMAPやジャニーズ事務所を離れ、新たな道を歩んでいる稲垣吾郎。一般人が体験しえない多くの恍惚と悲嘆、一般人では受け止めきれないくらいの他者からの期待と愛、いわれのない誹謗などを受け止めてなお輝き続けてきた彼だからこそ、“何かを感じない”という男を演じたとき、その表情に深い意味を持たせることができたのでしょう。

どこにでもいそうで、どこにでもありそうで、でも登場人物たちの“その人だけが持っている世界”を描き続けている今泉力哉監督、またひとつ、見応えのある傑作をつくり出してくれました。

『窓辺にて』(143分/日本/2022年)
公開:2022年11月4日
配給:東京テアトル
劇場:全国にて
Official Website:https://madobenite.com/#modal
(C)2022「窓辺にて」製作委員会


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