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Netflix映画『エノーラ・ホームズの事件簿』新たな魅力のホームズシリーズ!

今回はkayserが担当します。
Netflixにて2020年から配信されている『エノーラ・ホームズの事件簿』名探偵シャーロック・ホームズに年の離れた妹がいるという設定のもと、その妹エノーラが兄シャーロック顔負けの推理を発揮し活躍する物語です。2022年には新作の配信も予定されています。そんなおすすめの映画『エノーラ・ホームズの事件簿』を紹介します!

『エノーラ・ホームズの事件簿』とは

『エノーラ・ホームズの事件簿』は、アメリカの児童文学作家、ナンシー・スプリンガー原作の同名小説シリーズを映画化したもの。アーサー・コナン・ドイルの『シャーロック・ホームズ』シリーズをもとに、シャーロックに妹がいるというオリジナル設定を加え、その妹であるエノーラ・ホームズを主人公とした物語となっています。

シャーロック・ホームズに妹がいるという設定は、ベネディクト・カンバーバッチが主演したイギリスBBCドラマ『SHERLOCK』の最後のエピソードにも登場しています。その時は、ユーラスという名前で、天才ではありますが、犯罪者として描かれていました。

本作のエノーラも兄たち同様に賢い女の子。母の教育のおかげで、自分の道を切り開く知恵と勇気と行動力を持っています。推理力に関しては、シャーロックに負けないくらいの実力の持ち主です。

監督は、テレビシリーズ『キリング・イヴ』などのハリー・ブラッドビア。主演のエノーラをイギリスの若手注目の女優、ミリー・ボビー・ブラウンが務めました。

異色のホームズ作品ながら歴代の名作に引けを取らない完成度で、次世代ホームズ作品として人気を博しています

『エノーラ・ホームズの事件簿』あらすじ

ホームズ家の末っ子、エノーラ・ホームズ。父はエノーラが幼い頃、他界したためほとんど覚えておらず、上の兄2人は実家には寄り付かなったため、母と2人きりで暮らしていました

母ユードリアは革新的な女性で、エノーラを学校に通わせず、自らが師となりエノーラに教育してきました。エノーラは、そんな毎日が幸せで仕方ありませんでしたが、16歳の誕生日の朝、母が忽然と姿を消してしまったのです。残されたのは、エノーラへの暗号だけ

母の失踪の知らせを受けて、兄のマイクロフトとシャーロックがエノーラのもとに駆け付けます。マイクロフトはエノーラを花嫁学校に、シャーロックは母の行方を追うことになるのでした。しかし、どうしても学校に通いたくないエノーラは家から逃げ出し、母を探すため単身ロンドンへ

途中、同じように家から逃げてきたバジルウェザー・テュークスベリー侯爵と偶然出会います。仕方なくバジルウェザーと一緒に逃げるエノーラ。しばらくして、彼が陰謀に巻き込まれていることを知ります。そのことを知ったエノーラが取った行動とは……。

見逃さないで!おすすめポイント!

1.シャーロック顔負けのエノーラの推理力

ホームズ家の末娘のエノーラも上の兄2人同様の才女です。学校には通っていませんでしたが、母のユードリア自身がエノーラにさまざまなことを教えてきました。エノーラも自力で家にある蔵書は全て読破したほど。

母が失踪してすぐエノーラは、母とよく遊んだワード・ゲームを思い出し、暗号を解読します。またマイクロフトから逃げ、母を探すために向かったロンドンでも、たった一人で母の足跡を辿っていくのでした。

このエノーラの推理は全てシャーロックよりも先行しています。シャーロックはエノーラの痕跡を追っていくことに。そして、この物語最大の事件に関しても、エノーラが最初に解決するのでした。エノーラの探偵としての実力をシャーロックも認めていました

2.時代背景とエノーラの成長物語

エノーラの生きた時代、イギリスでは改正法案が提出され、貴族社会からの脱却と労働者の権利が謳われていました。混沌とした時代の中で、エノーラの母ユードリアも仲間たちとともに、自由に生きるため自らの道に進んでいくことを選びます。そして、エノーラを置いて家を出たのは、エノーラにも自身の手で道を切り開いてほしいという願いから。

エノーラもそのことに気付き、誰かが用意したレールに乗るのではなく、母や2人の兄たちのように、自らの意志で生きていくことを決意します。そんなエノーラが選んだ道は、シャーロックの同業である探偵業を始めることでした。

この物語の魅力のひとつが、エノーラ自身が自分の生きる道を決めるというところにあります。女性が自らの権利を訴えるのは、まだまだ難しい時代。それでも自らの信念を変えずに前に進んでいくエノーラやユードリア。現代に十分に通じるものがありますね。

3.美青年!若きテュークスベリー侯爵

エノーラが、マイクロフトから逃げるため乗車した汽車の中で偶然出会う美青年のバジルウェザー・テュークスベリー侯爵。彼もまた軍人にしようとする家族から逃げていました。

そんなバジルウェザー・テュークスベリー侯爵を演じるのは、ルイス・パートリッジ。2022年現在、19歳になったばかりのルイスは、本作、配信当時も「あのイケメンは誰?」と話題になりました。

2014年頃から俳優として活動を始めるルイス。映画『パディントン2』などに端役として出演しています。メインキャスト演じるのは本作で初めて。待機作として、映画『ザ・ロスト・ガールズ』が控えています。

今後、さらに注目を集めること間違いないでしょう!ぜひチェックしてみてください!

まとめ

筆者は以前にもシャーロック・ホームズのおすすめ映像作品を紹介しました。本作もそのラインナップに加えたいほど満足度の高い作品でした。

冒頭にお伝えした通り、2022年には続編の配信が予定されています。しかし、未だその兆候はありません。続報を待ちたいと思います!

kayser


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