6月9日公開オススメ映画『M3GAN／ミーガン』『水は海に向かって流れる』『リトル・マーメイド』

映画ライターの松 弥々子が、6月9日に公開されるオススメ映画3作品をご紹介します。

M3GAN／ミーガン

チャッキー人形やアナベル人形など、ホラー映画界には多くの有名人形が存在します。2023年、ホラー映画界に彗星のようにスター人形が現れました。それが『M3GAN／ミーガン』のミーガン人形です。

おもちゃ会社の研究員・ジェマが開発したAI人形のミーガン。
ジェマは一緒に暮らすことになった姪のケイディにミーガンをプレゼントします。
ケイディを見守るミーガンの“愛”は、次第に度を越したものになっていき……。

人間にそっくりなのに人間じゃない。不気味の谷をこえたミーガンのダンスには中毒性があり、なんとTikTokで15億回も再生されたというから驚きです。
さすがブラムハウス製作。今年必見の一作と言えるでしょう。

『M3GAN／ミーガン』（101分／アメリカ／2023年）
原題：M3GAN
公開：2023年6月9日
配給：東宝東和
劇場：全国にて
Official Website：https://m3gan.jp/
© 2022 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.

水は海に向かって流れる

シェアハウスを舞台に、16歳の男子高校生と26歳OLのぎこちない日々を描いた映画『水は海に向かって流れる』。

26歳のOL・榊千紗を演じるのは広瀬すず。いつもなぜか不機嫌でぶっきらぼう、気まぐれに豪快な料理を作る、きれいなお姉さんです。
そんな榊さんをに戸惑う16歳の高校生を演じるのは、2006年生まれの大西利空くん。線の細さもありながら、そのまっすぐな若さで、榊さんの怒りをときほぐしていきます。

思わぬところで、自分や自分の家族の存在が人を傷つけたり苛立たせたりしていたら、どうしたらいいのか……。
そんな答えの出ない問題に戸惑う青少年と、心の底に怒りを抱えたうら若き女性、そして彼らを見守るシェアハウスの住人たち。
人生には思わぬ落とし穴もあるけれど、助けてくれる人だっている。そんなふうに思わせてくれる一作でした。

『水は海に向かって流れる』（123分／日本／2023年）
公開：2023年6月9日
配給：ハピネットファントム・スタジオ
劇場：TOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて
Official Website：https://happinet-phantom.com/mizuumi-movie/
©2023映画「水は海に向かって流れる」製作委員会 ©田島列島/講談社

リトル・マーメイド

黒人のハリー・ベイリーが人魚のアリエルを演じるということで、公開前からさまざまな意味で話題を呼んでいた映画『リトル・マーメイド』。
本作を全編にわたって観れば、ハリー・ベイリーの起用した製作陣の選択眼に狂いはなかったことがわかるはずです。
『シカゴ』、『NINE』のロブ・マーシャルが監督を務めているだけあって、演出も見事。

アリエルの感情があふれ出るような「パート・オブ・ユア・ワールド」、実写版ならではの世界観を提供している「アンダー・ザ・シー」などの名曲の数々に聞き惚れながら、さまざまな生きものが共存する海の世界の映像を体感してみてください。

『リトル・マーメイド』（135分／アメリカ／2023年）
原題：The Little Mermaid
公開：2023年6月9日
配給：ウォルト・ディズニー・ジャパン
劇場：全国にて
Official Website：https://www.disney.co.jp/movie/littlemermaid
© 2023 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.