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不妊手術は必須なのか

ペットとしての犬に不妊手術は、必要か否か?

最初に答えを書いてしまうと、基本必要ないと思っています。
ただし、リスクが高いご家庭はあると思います。産まれてくる命が危険にさらされるリスクです。

すでにオスとメスを一緒の空間で飼育しており、産まれてくる仔の将来はノープラン
という状況のご家庭には手術をお勧めいたします。

そもそも、
この状況、思考になる方には犬を飼ってほしくありませんが、世間にはさまざまな事情が。
すでにこの状況であるなら、手術のリスクと天秤にかけてもお勧めします。
痛みを負うのは人間でなく犬であることは間違いありませんが、ね。

ただ、ここまでのノープランケースは稀ではないかと思うのです。

多くの飼い主は「その子の幸せ、良い一生」を願って一緒に生活しています。
私が疑問に思っているのは、
飼育環境に関わらず1歳前後で不妊手術をしておくのが「良いね」という考え方
です。

なぜ不妊手術が必要なのか?に対しての答えは
可哀想な仔を増やさないために、
生殖器系の病気を防げます、
あたりが決まり文句かと思います。

「可哀想な仔を増やさないために」と言えば聞こえはいいが

外飼いが多かった40年前に比べて、現在多くのペットは室内飼いです。
野良犬も減っています。
昔は、外に繋いでいたメスに近所のオスが首輪抜けして、、なんてこともあったと思いますが。

1頭を室内飼いのお宅で、間違って交配しちゃうことなんてありますか?
散歩している最中にどこからともなく野犬が来て、交配しちゃうなんて今時ある?
犬は発情期が決まっていますので、その時期以外にメスがオスを受け入れることはありません。
そこを踏まえれば「飼いきれない仔が増える」リスクというのは、非常に低いと思います。


無くてもいい臓器なんてありません

不妊手術は健康な臓器を全身麻酔をかけて取り除く手術です。
手術自体は簡単なものであり、時間もかからないのも事実です。
獣医さんもお勧めしやすいのはよくわかりますが、、、

そもそも健康な臓器は取り除く必要がないし、
産まれた時に備わっている臓器に不必要なものなんて一つもありません。
生きるのに必要だから備わっているのです。

若いうちに取っておけば、生殖器系の病気にならずに済むというのもよく聞く話ですが、

そもそも病気というのは、生きていくうちにその個体のウイークポイントに毒が溜まった状態を指すので、
病気になる子は、生殖器がなければ他の臓器が病んでいくのです。
無い臓器は悪くなりようがない、という当たり前の話なだけ。無ければ他の部分が病んでいくのです。

短時間の麻酔だから安全とも限りません。
避妊手術の麻酔から覚めずに亡くなった犬を、私は知っています。
数が少ないから、確率が低いから大丈夫!というのは、今のご時世のアレに酷似していますね。
この手術は本当に必要なものだったのか?と、ご遺体を見て私は何度も思いました。

不妊手術を受けると太りやすくなる、って聞いたことありませんか?
これから10年以上の一生を体重コントロールに縛られて生きるのは、人生のクオリティ低下と捉えないのでしょうか?
肥満が原因でヘルニアになったりと、別の疾患で苦しむ可能性は視野に入れているのでしょうか?

選択するのは、いつも飼い主です。
あなたが、考えて選択できる飼い主さんでありますように。

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全てのペットと飼い主に幸あれ。
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