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V8!町田ヒュー様謁見記 -魂よ輝け永遠に-

 2020年12月1日、映画『マッドマックス』のトーカッターや『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のイモータン・ジョーなどで知られる、俳優のヒュー・キース・バーン(以下、ヒュー様)が73歳で亡くなった。死因は不明。

 筆者にとって『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は、生涯ベスト1映画。
今後、これを越えられる衝撃の作品は残りの人生で出会えるかどうか分からない。
2015年6月20日の公開から既にスクリーンで二十数回は鑑賞している。

そんな作品のカリスマ的ヴィランである、イモータン・ジョー役のヒュー様だが、実はちょうど1年前、最初で最後の来日をしている。

その来日イベントで、一緒に写真撮影(ヘッダ画像、左は筆者)と、サインを頂いた。

今、自分ができることとして、昨年12月にインスタグラムに投稿した、一連のイベントレポをこの場で再掲載して哀悼の意を表したい。
(一部、note用に読みやすく加筆修正)
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 2019年11月16日なんて日は、東京は町田のパリオショッピングセンターにて、「マッドマックスコンベンション2019」へ!

その前日に、ファンの間では聖地となっている立川シネマシティで上映された極上爆音上映版「マッドマックス 怒りのデス・ロード(以降、デス・ロード)」上映前の舞台挨拶(上画像は舞台挨拶時の筆者撮影による)で、登壇したオリジナルキャスト達の雄姿を観て、気分がすっかり盛り上がってる中で、御本人に間近で会えて撮影やサインなどしてもらえるというこのイベント。

映画俳優達がファンと触れ合えるイベントといえば、日本でもビジネスとして成り立ってきたという感じで、ハリコンやコミコンなどでここ最近、確立しつつある風潮。

このマッドマックスコンベンションも過去数回開催されていて、今回が来日キャストの人数としてもキャパとしても過去最大のボリュームらしい。

なんと言っても、目玉は「デス・ロード」のカリスマ的な悪役イモータン・ジョーや、「マッドマックス」1作目の悪役トーカッターを演じた、ヒュー・キース・バーンが奇跡の初来日!

筆者としては、「デス・ロード」で演じられたヒュー様の存在感は一生、目に焼きつくようなインパクトで、悪役ではあるけれど、劇場で観る度にその姿やカリスマ感に魅了されてしまったもんだった。

「デス・ロード」公開から4年。
その吸引力は衰えないどころか、極爆上映や爆音上映などのイベント上映が続く中でいまだにファンを増やし続けているタイミングでの、今回のヒュー様の来日はまさしく待望という言葉しか見つからぬ。

そんなこんなで、町田のイベント。
全国各地から集まったマッドマックス好きたちが2〜300人の規模でひしめき合い、キャラクターのコスプレなど気合の入れた人たちもいて、イベント気分が盛り上がる。
いよいよ開幕し、来日キャスト7人が登壇し、30分ほどの挨拶。

ヒュー様は足が悪いのか、杖を突いてゆっくりとした歩調で歩き、記念撮影の時は、椅子に座っていた。

ここでもヒュー様は、「マッドマックス」シリーズの撮影のエピソードやファンに一言について聞かれても、「何も覚えていない」、「言う事はない」と一蹴。

もはや、
「俺が演じた証はすべて作品に置いてきた」
「俺という存在がここにいる事がメッセージだ」

とでも言いたげな発言。
か、カッコいい…。

今回は、ヒュー様の撮影チケットとサインチケットを購入しており、2つ合わせても、12,000円という破格。

コミコンで2017年に「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」「ウォーキング・デッド」に出演したマイケル・ルーカーのサインチケットが11,000円だったことを考えるとホントにこんな値段でイイの?!
と思えるくらいの安さだった。

こんなの、得られる一生ものの体験からしたら、実質無料じゃん!

まずは、2ショット撮影。
他のキャストに比べて、やはりヒュー様の列だけ異様に長かったものの、一人当たりの撮影時間は1分も無く、思ったよりもサクサク進行して、10〜20分待ったくらいで自分の番に。

この日、着用していったのは、『ヴァルハラ大学のユニフォーム』というテーマで、自分が独自にデザインしたプリントのネイビー色のパーカー。
(TeePublicというサイトで買えます。同じデザインでTシャツもあるでよ

ぬ、ぬぁんと「SHINY AND CHROME…」と劇中でも出てきた文言を、自分の番になって対面した時に、まずヒュー様がぼそっと音読してくれたのである!
いきなり白目を剥いて気を失いそうになるも、なんとかお決まりの「V8」ポーズを決めパシャリ。
(救世主を前にして手が震えて、さすがにいつものマンピースで撮れなかった)


出来上がった写真を観ると、ニヤついた自分の顔とは対比してヒュー様の凛々しいカメラ目線、たまんねえ!

撮影後は、もう「Thank You」以外の言葉が出ず、万感の思いをぐしゃぐしゃの笑顔に込めて、V8ポーズのまま拝み倒してしまった。
まさしく教祖様に向ける信者のあつ〜い熱視線とでも言うべきか。

すぐ横にデジカメで撮ったデータを現像出来る機械があって、ものの1〜2分で現像終了するの凄い!
一生もんの写真なのに、自分の顔はニヤケ過ぎてるし、髪型が決まってないのでモザイク処理!

そして、ほどなくしてサイン会!
ヒュー様のサイン待ちがたくさん!
でも、一人当たり30秒くらいで進むのでスピーディー。

何にサインしてもらおうか迷ったけど、結局、公開当時ヤフオクで3,000円くらいで落札して、4年ずっと居間で額に飾ってる「デス・ロード」の日本版B2ポスターに書いてもらう事にした。

宛名は必須らしいので、源氏名の「INUKICHI」ではなく、本名で書いてもらった。

「MAD」という文字の上に、シルバー(シルバーという色が重要!)のマジックペンで、ヒュー様の名前の筆記文字がデカデカと書かれたこのポスターはこれで一生の宝物へと変貌した。
(もちろんポスターは今まで通り額に入れて、居間の一番目に付くところに飾っている)

サインして頂いた後、「これを一生の宝物にします!」と英語で言ったのだが、早口なうえに声が小さかったのでおそらくヒュー様の耳には届いていなかったろうけど、満面の笑顔をヒュー様に向けられたので上出来だ。

そして最後に握手も。
その手はとても暖かく、優しく包まれるかのようだった。
あの感触は今でも忘れられない。


その他、「マッドマックス40年史」という分厚い同人誌も併せて購入。

思っていたよりも進行が早く、夕方からの江戸川区総合文化センターで開催されたNegiccoのコンサートも余裕で間に合った!
この日一日、朝から晩までお楽しみ尽くしで終わった。

マッドマックスコンベンション、また来年もやって欲しいな〜。
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V8!V8!V8!V8!V8!

ひと足先にヴァルハラへ向かった
ヒュー様の魂は、
輝きに包まれて永遠となった…。

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