見出し画像

最近、音楽を聴く。音楽とともに生きている。

春は訪れ桜は散り、薫風は鼻をかすめる。
人間は相変わらずどうしようもない死を待ちながら今ある幸せを啜るように生きている。
新生活にも少しずつ慣れ、いかに効率的に生活を充実させるか考える日々。

20年住んだ地元のことを思い出しながら知らない土地の勝手を覚える。
そうだ。生ゴミは別じゃない。可燃と不燃と粗大のみ。なぜ地域によってゴミの処理の仕方が変わるのだろう。無駄なことを考え10分無駄にした。

最近、音楽を聴く。耳で聞き歌詞を見て、心で感じる。楽しみ方は人それぞれだが私は少し変わっている。

”声”

人間の発することのできる音の一つ。声。
私は頭から生えるこの耳に、一番気持ち良く聞こえる声を探す旅に出ている。

声の感じ方には個人差がある。女の声が好きな人もいれば赤子の声が好きな人もいる。逆も然り。

耳に気持ち良く通る音というのは良い意味での当たり障りのない、まるで潤滑油のように流れてそのまま消えていく。故にそれを聞いているときは実質何も聞いていない。否。聞こえていないのだ。

好きな人の声はずっと聞いていたい。恋人ならなおさらだ。恋人の声は心地よいのだ。
私が求めるものはそれに近いものではあるが同じではない。
究極の声。聞いているのに聞こえない声。意識しないと聞こえない声。大好きな声。大好きな人。

最近、音楽を聴く。音楽と、声とともに生きている。大好きな声とともに。

あなたの一部が私の酒に変わる。