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暴走族大喜利正解の漫才、ダブルヒガシ

葬式、面接、デートなど、
漫才の題材にされやすいテーマって、
いくつかあると思います。

緊張の緩和論とかって言われたりもしますけど、
その緊張状態の王道設定が、
必然的に題材にされやすいテーマになってるんでしょう。

そんな題材にされやすいテーマの一つに、
暴走族があります。

もう少し枠を広げて、
非行少年・ヤンキーなんて設定にすれば、
王道も王道、一周回って「あえて」と言われるくらい
よくある設定になっていきます。

そんな暴走族をテーマにした漫才で、
最近正解と言ってもいいくらい面白い漫才をしてたのが、
ダブルヒガシってコンビなんですよ。



ダブルヒガシってコンビは、霜降りと同じ1992年生まれで、
結成は霜降りより1年遅く、2020年現在で芸歴6年目になります。

はじめ見た時、錦鯉と同期かなと思ったんすけど、
全然若くてびっくりしましたよ。

ただホンマに、2020年M-1の2回戦のリンク張ったネタは、
ものすごい衝撃的でしてね。

気づいたら5連続くらいで動画流してましたよ。

面白いって言葉では薄いと思うくらい、
めちゃめちゃ面白いんすよ。


しょっぱなからすげぇですもん。

総長と新人の設定総長が入ってきまして、
いかつい顔でたばこ吸ってるんすよ。

めっちゃかっこいい
新人がそう言ったのも、つかの間。

自分の腕たばこ
「根性」って言いながら消すんやで?


暴走族初日、総長のかっこよすぎる行動とは?IPPON回答やん。


そこからも怒涛の暴走族大喜利の乱打ですよ。

暴走族のチーム名、後輩の焼きの入れ方、バイクの乗り方
全部の大喜利で、きれいにIPPONを取っていくんすよ。

勿論、流れもうまくツッコミも最高なんですよ、
ただ1ボケ1ボケが全部秀逸すぎるんすよ。

もうずっと笑いっぱなしで、
感動したくらいの漫才やったんすよね。


ただダブルヒガシは別にこの暴走族のネタだけが、
一発だけ面白かったってコンビでは勿論ありません。

漫才劇場の5周年記念ライブで披露してるネタも、
これまたものすごい秀逸なんですよ。


このネタの何がすごいって、
まぁー溜めるんですよ。

この漫才はしゃべくり漫才で、
バイト何してんの?」から始まって、
それをずーっと引っ張り続けるんよ。

「金貸そか?」
「こんなとこで言わんでええやん。」
「裏で話すから!」

この調子でずーっとバイトの内容を引っ張り続けます。

そんなハードル上げて大丈夫ってくらい、
ずーっとずーっと言わずに漫才が進んでいきます。


「まぁ…配達の…」

「配達って何の?」

「それは、まぁ…」

とにかくこの調子です。


「なんなん、何の配達?」

「別にこんなところで言わんでええやん。」


「言えよ、なんなん?」

「いや、変な感じになるやん。」


「何で言わへんの?」

「関係ないやん!」


「だから教えてって…!」

そして言うんすよ。






…と、ここでお時間が来てしまいました。



本当に最高の漫才ですので、
時間の空いた3分間、
是非とも見ていただきたい一本でございます。


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