NO.3 乾流、緊張対策!

どうも。

プロテニスプレイヤーの乾祐一郎です。

今回は、緊張について書いていこうと思います。
どのスポーツでも、緊張っていうのはつきものだと思うんですよね。
30-40のセカンドサーブを打つのは、誰でも緊張するし、あと1試合で全国大会だったら、嫌でも意識してしまいます。

ダーツでも、フルレッグにもつれたら緊張しますし、相手32残りの自分のダブルは、絶対入れたいと思えば思うほど腕が上手く振れないですよね。

僕はもう、ジュニア時代から緊張と隣り合わせで生活してきました(笑)

分かります。緊張して、体が言うこと聞かない感じ。
何回も味わってきました。
そのような悩みを持っている方のために僕なりの緊張対策を綴ってみたいと思います。

まず、大前提として、
経験が緊張を減らしている。という考え。
これは大いにあると思います。

踏んでいる場数が多ければ多いほど、緊張する場面に遭遇する回数も増えていきますよね。
その中には、例えば全国掛けの試合、タイブレーク8-8などのような、緊張にランク付けするとしたら、S級の緊張する場面も増えていくと思うのです。


例えばですが、S級の緊張する場面を10回経験したことのある人と、最高でもB級ほどの緊張しかしたことのない人が試合をしたときに、A級の緊張する場面が来た時に、余裕を持てるのはどっちだ。みたいな話です。

僕は、やはりS級を経験した方が、余裕をもってプレーできると考えます。
まあ、その日の調子とかでもまた変わってくると思うのですが…

この緊張する場面というのは、挑戦していかなければ巡り合うことができません。

いくら勝てるからといって、全試合6-0で勝てるような試合に出ていては、いつまで経っても緊張する場面に巡り合えません。

挑戦を重ねることが、緊張に慣れる第一歩と言っていいでしょう。


さて、具体的な緊張や不安を和らげる方法としては、僕はこんなのを習ってきました。
• 腹式呼吸
• 筋弛緩法
• 暗示放尿

これらは確かに効果のあるものでした。
僕は今のところメンタルの専門家ではないので、深くは触れません。

簡単に言うと、腹式呼吸は、息をゆっくり吸って、少し止めて、細く長く吐き切る、みたいな感じです。

筋弛緩法は、体に力をぎゅっと入れて、一気にだらんと抜く方法。

暗示放尿は、イメージの話なのですが、試合前、おしっこをするときに、自分の悩みや不安などを、全部おしっこと一緒に出してしまおう、というものです。

気になる方は、調べてみてください。

上記の方法でも効き目がありましたが、ここからは僕が一番いい感じの気持ちを持てた考え方や方法を紹介します。

まずは、ウォームアップの時、十分すぎるくらいに動いて、心拍数をあげに行きます。

緊張すると心拍数が上がっていきます。
そのドクドクする音を聞いただけで、さらに緊張するような気がしませんか?
それを運動によって心拍数を上げることによって、緊張での心拍が上がっていることを目立たなくします。

まあ、本当に効果があるかわかりませんが…(笑)

続いては、これこそ気持ちの問題です。
緊張して、プレーが悪くなってしまう原因の一つに、自分のあるべきと思っている精神状態と、実際の精神状態のギャップというものがあると思います。

誰しも、緊張した場面でいいプレーがしたいものです。
5-5の自分サーブ、30-40とかでも、しっかり振り切ってエースが取れる姿が想像されているかもしれません。

そこがギャップなんですよね。
実際は体には余計な力が入り、地に足つかない感じがして、それでも頭の中では、「強気で行こう」みたいなことを考えていると思います。
その状況が僕は良くないと考えました。

緊張する場面でまず最初にやるべきこと。

それは、「自分の緊張を認識する」こと
です。

緊張して、いいプレーが出なくなる経験が多ければ多いほど、緊張は悪という思考になってしまいます。
それは仕方のないことだと思います。
実際プレーの質が落ちると実感しているのですから。

しかし、緊張は、誰にでも起こること。
勝ちたいと思えば思うほど生まれてくるものなのです。

となれば、まずは緊張している自分を認識することからやっていきます。

僕はいつも、
「今日は脈も少し早いし、呼吸もちょっと浅いし、かなり緊張してるなー、ウケる(笑)」
みたいな感じで心の中で独り言を言っています。

この、「ウケる」が僕の中では意外と大事で、これを思うことで、スーッと気持ちが軽くなり、緊張している自分の状況が整理される感じがします。

ちょっと緩い「ウケる」という言葉で、緊張すら自分の一部のような気がしてくるんですよね。
そうすれば、今できるプレーが見えてくるはずなので、それに従って1つずついつもより丁寧にプレーしていく、という感じです。

なんとなくイメージは付きましたでしょうか?

そして、緊張下では、自分はどうなりやすいのかを事前に整理しておくと、試合中の修正も効きやすくなると思います。

「緊張していると足が動かなくなる」「ボールから目を離すのが早くなる」みたいなことが分かっていれば、緊張してるなーというときに、より意識的に足を動かしたり、最後までボールを見るようにしたりできると思います。

要するに、
①緊張していることを自分の中で認識する
②緊張した時のチェックポイントを用意しておく

という感じです。

この、メンタル系の対策みたいなのは、正直自分に合う合わないがあると思います。
僕の場合は、これで緊張と少し仲良くなれたと思っていますが、他の方々にもフィットするかどうかはわかりません。


この記事をきっかけに、自分にあった、自分への緊張との関わり方について、考えていただき、いい方法を見つけていただければなと思います


今回はこの辺で。
ご覧いただきありがとうございました。
次回もお楽しみに!


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