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shakaijin DAY59

日曜日の夜は明日が会社というプレッシャーにやられる。寝つきは悪く、夜中に何回寝たか、何回夢を見たかわからない。寝ようと思っても、深い眠りにはつけず、脳と体が疲れていく。朝はなんだかんだですっきりと起きることができるのだけれど、何故だか肩がすごく凝っていたりする。

睡眠時間に比例するかの如く、体は重く、それに反比例するかのように朝日を見た心はすっきりとしている。変な感覚だが、毎週こんな感じなので、慣れたと言えば慣れた。

梅雨はどこへ行ったのかと思うような、すっきりとした青い空と、いつになくジメジメとした空気が夏を思わせる。

会社への道で一匹のネコに会った。コカコーラの自動販売機の前に座るなり、ドリンクを眺めていた。このネコはここで飲み物が買えることを知っているようだった。

会社に着くと、週末はみんなまずまずだったと言っていた。ぼくもまずまずだった。ただ雨が降らなかったことは大変良かったと思った。

いくつかの仕事をやりつつ、午後5時からの会議に出席をした。予想通り終業時間を越して会議は行われ、久しぶりに残業という残業をした。会議室で日報を書いていると、上司が降りてきて『お疲れ様です』と声をかけると、『なんだかんだでサラリーマンっぽくなってきたじゃんか』とぼくに一言言った。

どうやらこの研修期間3ヶ月の中で、なんだかんだでぼくはサラリーマンになってしまったようだ。晴れてぼくも大多数の中の一員となってしまったわけだ。レールの上をこのまま歩き続けるのか、どこかで道を開拓するのかはぼく次第で、それでもせっかく拾ってもらったこの会社に恩を返したいという思いも少しはある。

なんでも頑張れば、それなりにできるようになった世の中で、生きていくのはなかなか難しいことだ。

社会人 DAY59

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