見出し画像

『汝、星のごとく』を読んでの感想未満

人は皆、荷物を持たされて生まれてくる。一方の人にとってそれは鎖で足に繋がれた鉄球であり、他方の人にとっては輝く宝石のようである。

渡された選択肢から何を選ぶかは全くの自由。周りの正しさに合わせて選ぶことも出来るが、その先に待つものに対しては誰も責任を持ってくれない。
どんな最良の選択肢を選びとっても、きっと苦しさ辛さはついてくる。だとしても、最終的に自分を奮い立たせてくれるものは「自分で選んだ」という事実。

言葉としてはいくらでも聞いたことあるし、頭では理解してるつもりだった。だけどこの物語の中の暁海をみて、本当にそうなんだと確信に近づいた感じがする。この説得力が物語という形式が持ってる魅力のうちの一つなんだと思う。

「誰かに選択を委ねない」はここ数年の自分の中のテーマでもあったので、自分の心の中のもやもやしてた部分に光を当ててくれたなと思う。

俺も瀬戸内海のような人間になりたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?