ワタシのLGBTQ
今LGBTQでワーキャー言ってるけど、今から26年前ワタシは短大卒業して人生初めての就職先にゲイの方が4名いらっしゃった。(ご自身がゲイだとおっしゃっていたのでそう書かせてもらいます)
紳士服の高級カジュアル服の販売員として働いていたのだがゲイの皆さんは物腰の柔らかい感じと「いぬーぴーはいつも雑なんだから‼︎」と愛のあるイジりしてくれてた。
入社して初めての忘年会はゲイのIさんは、ウエディングドレスを身にまとい、頭上にはティアラが輝き、シャネルの美容部員にサンプルもらってメイクもバッチリ。
「今年も美しくなって帰ってまいりましたぁ〜〜‼︎」
会場大盛り上がり。
入社した頃は隠してたみたいだけどカミングアウトしてから売上ナンバーワン店舗の店長になったらしい。
彼がいるゲイのGちゃんは休憩時間に明日彼氏に作るお弁当の中身を相談された。
ゲイGちゃん:「卵焼きとお肉焼いたのとあと何いれたらいいかなぁ〜♡」
彼氏が居なかったワタシはなんでこんなことを相談されてるんだろ…
男と男が付き合っててワタシ数あぶれてるじゃん…(自虐)と思っていた。
いぬーぴー:「プチトマトでいれときゃいーんじぁないですか?」
(投げやりの回答)
ゲイ:「あぁ〜‼︎それ名案‼︎彩りも綺麗だし帰りにスーパー寄って帰ろっ‼︎サプライズでお弁当作るからこっそり冷蔵庫にしまわなきゃ♡」
って言われた…数あぶれてる自虐いぬーぴーはお役に立てて良かったよと思い直した。
お店に落ちてた綿ぼこりを何気なく観葉植物の鉢にポイ捨てしたらゲイのS様見られてて
「あんなところに捨てるなん信じられない‼︎いぬーぴー雑すぎる‼︎」ってキレられたかと思えば、いぬーぴー母が作ったお弁当を持ってきたのだが急にお客さんランチ行くことになった時、S様が「もったいないし、アタシいぬーぴーのお弁当食べとくよ〜」って食べてもらったりwお買い物し過ぎてお金無かったからっていう理由もあっただろうけどw
飲み屋のバイトと掛け持ちしていたゲイのSちゃんは早番で朝一緒だった時
ゲイのSちゃん:「すみません、今日ファンデーション塗ってきてなくてぇ〜ちょっとフィッティング塗っていいですかぁ〜?」
その頃にはいぬーぴーも特に驚いたりする事はなく
いぬーぴー:「どうぞ〜‼︎ワタシは掃除機かけときますね‼︎」
みんな各自各々の美意識や哲学があった。
そうなるとお客さんも集まってくる。シャツ、Tシャツ、短パン2枚ずつ買われて売上助かった〜すげーいいお客さんだなと思ったら週末彼氏一緒に来店されて
「ほらこの前買ったやつコレだよ〜」と商品紹介してた。
ガタイのいい佐川急便さん(ノンケ)は一度フィッテングにゲイのスタッフと2人きりで閉じ込められて、次の日から集荷するのに店の影から「今日荷物あります?」って女性スタッフ声掛けるようになったw
他のショップのかわいい販売員さんもやたらボディタッチするのでみんなすれ違う時股間を押さえてすれ違ってたw
仕事終わりにはIさんから
「今日ハッテン場行くからいぬーぴーちゃんは連れて行けなくてごめんねぇ〜」
ハッテン場とか初めて聞いたしw
このような感じで毎日ゲイの方に触れてると街を歩いていてもあの人ゲイだなって不思議とわかるようになってくる。
回転寿司で向かいに座ってるバンドマンっぽい茶髪の線の細い二人組。
なんてことない2人組なんだけど寿司を食べるつかんだ指に輝くお揃いのリング。
荷物を肘に掛けて持っている様からもなんとなくこの人ゲイだなってわかる。
ワタシは彼らと出会って一緒に働き時間を共にしたけどゲイとか関係なくただの働く仲間だった。気が合う人合わない人なんて男も女も関係ないじゃん。今の自分の価値観が生まれたのもゲイの方と出会った影響は多大にある。
岸田さんは家族の価値観変わるとか言ってたっけ⁉︎そもそも家族の価値観だって人それぞれじゃね⁉︎体験体感してないとそうなっちゃうよね。
また自分自身も知らないうちに気付かないうちに偏見を持っているんだ、危うい考えを持っているということを常に自覚しなければならないなって気持ちになる。もちろん完璧に偏見無くすこと聖人はじゃないから出来ないんだけど。自戒込めてそのよう思うきっかけになった。
多様性なんて言い出す前からそもそ人間多様な人しかいないじゃん。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?