イヌとネコを手放したアナタへ。

アナタへ。

アナタは今幸せですか?
定期的に別れたいというアナタが「話がある」と言い出したのは慣れたものでした。

アナタは最初、イヌとネコを引き取ると言ったね。
でも、経済的に好きな人に依存して暮らそうとしていたアナタに
ぼくはどうしてもこの子たちを渡せなかった。

「彼が金銭的に援助してくれなかったらどうするの?」
アナタの決断は、自分では経済的に難しいから手放すでしたね。

非常に悔しかった。それに、あの子たちの顔を思い浮かべて申し訳なくてたまらなくなった。

アナタが「絶対離さない」と約束したソラは物音がする度に玄関に行きます。
帰って来ると思ってるみたい。「戻ってこないよ」と伝えると頭をかしげます。
アナタがいないことでより一層寂しがり屋さんになって今度はぼくから離れません。
これを書いている今もぼくの膝の上にべったり。
トイレに行く時も一緒です。本当にかわいい。

アナタが「人生の相棒」と言っていたハナは夜の8時くらいから寂しくなるのかずっとウロウロしています。アナタを探してるのかな。
毎日の散歩も、一緒に行っていたアナタがいないことが不安みたい。
少しずつ慣れていけるよう一歩一歩頑張ろうねって伝えています。

ネコさんたちは、相変わらず自由です。
でも、ハッピーは夜泣きしちゃいます。撫でたらグルグル言ってくるけど
アナタに撫でられてる時ほど幸せそうじゃないみたい。悔しい。

この子たちにどれだけ愛情を注いでも
アナタにべったりだったこの子たちの愛情のコップが満杯になることなんてない。

だけどね、それでもぼくはこの子たちを世界一幸せなイヌとネコにしたい。
あの時も楽しかったけど今が一番楽しいなって思ってもらいたい。

そう努力したいって思うんだよ。

だからね、いつものアナタのことだから
時間が経ってやっぱり戻ってきたいってなると思う。

そんな時が来たらグッと我慢して連絡をしてこないでください。

大丈夫、この子たちはぼくが幸せにする。
経済的にも、時間的にも。絶対にしてみせる。

だからね、アナタも今いる場所で頑張ってください。
今いる場所からこの子たちを想ってあげてください。


ぼくはアナタの幸せを応援しています。
そして、ぼくの人生をこの子たちに捧げると誓うから。


PS. また、この子たちに何かあれば手紙を書くかもしれない。
いつか届きますように。




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