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【感想】時光代理人


一期感想

めちゃくちゃ面白い。正直、前から作品のことは知ってたけど中国のアニメってだけで嫌厭して見てなかった。
特に具体的な理由とかはなくて、韓国の文化(正確にはそれを好む日本人が)が苦手だから同じアジアの中国のも苦手意識を持ってた。

それを払拭しようと思ったのと、動画でこのアニメを「中国アニメだからって見るのをやめるのは勿体無い」って言ってたから見ることにした。
——けど、見て良かった。本当に面白い。

正直、腐女子ウケを狙った作品なのかなって思ってた節もあったし……。まあ間違いなく腐女子は沸いているだろうが、少なくとも公式が意図してる感じはなくて良かった。

最初から印象に残ったところを振り返っていくと、まず一話のエマ。
セクハラにパワハラに不倫に巻き込まれるとかマジでついてないなって感じだったけど、私が気になったのはそこじゃなかった。

出前には何が入ってるかわかったものじゃないって作中で言ってたけど、虫が入ってるのってまじ⁉︎ネタであってほしいよ。
でも中国の食品に関してはあまり良い噂を聞かないから、本当だとしたら中国は出前制度もなんとかしたほうがいい。


それから三話。人生においてここまで
「三ポイントシュート!」
って叫んだことはないと思う。もうあと八秒で二点差。これは勝てないって絶対負けるって思ったのに、遠くからシュートを決めようとしてるって分かった時思わず立ち上がったよ。
そうか、その手があったか!って。
普段はスポーツモノのアニメとか見ないし、実際のスポーツにも毛ほども興味がないけど、この試合はアツかった。ちょっとスポーツ物に興味出てきたかも。多分見ないけど。


そして五話。マジでありえんくらい泣いた。家族ものだけでもダメなのに恋愛も友情も全部壊れやがった。人生においてここまで地震を恨んだことはない。
いや……地震が沢山の人の命を奪ってきたのは特に日本なら分かってるんだけど、何せ自分がその当事者になったことがないから。でも分かってて救えないのも辛いし、何より自然には勝てないよ。

お母さんの優しさが辛くて特にしんどかった。正直、忘れ物があるって言った時に嫌な予感はしたけど、的中してほしくなかった。


六話は番外編だったけれども、この道場のお父さん嫌いかも。こんなお爺さんになってから結婚認められても困るでしょ。

こんな歳まで娘の結婚邪魔して楽しかったのか?そんなに世間体が大切なのか?とか考えちゃって。
孫の親がこんなに弱くては……とか理由に納得できない。
正々堂々こんなに長い年月挑みにくる愛には感服したけど、このお父さんだけには終始イライラしてた。子供のことなんだと思ってるのか。


七話も五話に続いてしんどかった。また家族モノだもの。
もし自分の子供が誰かに誘拐されたとしたら何年経っても諦められる気がしない。知らない人に誘拐してどんな酷い目にあったのか、どれだけ怖い思いをしたかもしれないと考えただけで寝られる気がしない。
三年なら死んでいると仮定するのが妥当だけれど、この親御さんの気持ちを考えるだけで倒れそうだ……。

とか思ってたら豆豆(ドウドウ)くんが生きててよかった!
犯人は子供を売ってたのか。それなら元の世界線では死んでた可能性——知らない土地で変なやつに買われてた可能性は否定できないな。
それにしても、こんな犯罪者がご先祖の霊に怯えるなんて、よほど信心深いんだな。それとも中国という国がそういうのを大事にしてる国なのかな?


九話からはめちゃくちゃ展開が目まぐるしくてやばかったし、「面白くなってきた!」って感じだった。いや、ここまででも十分面白かったんだけど。

自分の行動のせいで人が死んだと知ったらトキは酷く取り乱すだろうし、この事件に関しての依頼を引き受けないっていうヒカルの判断は正しいだろう。トキのことを思うならって話だけど。

徐姗姗(シュー・シャンシャン)の過去改変は、犯人を見かけたが、襲おうとしてきた人は別人(失恋したやつ)だった……とかくらいだなって考えてたけど、違うっぽいね。

てか薄々気づいてたけど我々が見せられてるアニメも改変されたあとなんだな。だから、ヒントは受け取った……。なんか考察できる要素もあってこの事実でもっと面白くなってる気がする。

で、犯人は現行犯逮捕されたわけだけど、今まで犯人だって思ってた人すらも本人ではなかったってこと?
でもそれじゃあアリバイは崩せない。どういうこと?
何かしらで人の精神を乗っ取れることは分かった。あるいは同じように写真に入れるのか。分からないけど……いや、全く分からない。

二期ではこの謎の人物との戦いになるのか。
でも相手は誰なのか全く分からないし、憑依して現れるのだとしたら尻尾の掴みようもない。
それに、あの下半身不随の少年の説明がつかない。明らかに二人存在してるよね。多重人格とかではなく物理的に。
全く分からん……。


二期感想

もう二期の一話から混乱しかなかった。まずなぜか劉旻(リウ・ミン)から押収したスマホが陳彬(チェン・ビン)のものにすり替わっている上に、本人はビルの屋上から飛び降り。
そのシーンを陳彬から目を離さずにいたけど、画面外で移動してたみたいで全く分からなかった。

二期から登場した銭進(チエン・ジン)が格好良すぎるとか一瞬でどうでもよくなるくらいショックだった。だって家族の話を聞いちゃったし、何より彼は死の直前泣いてた。葬式もしんどかったし。
だから私は小馬(シャオマー)を許さないぞ。あのクソチンピラが。

あと、こんな真面目で家族思いの陳彬さんをコケにするような工作をした犯人絶対許さないって思った。
いくらイケメンだからってやっていいことと悪いことがあるんだぞ、銭進。
ちなみにこの時点で、犯人は頭の切れる人物とのことだったので彼が黒幕では無いかと予想していた。

そんなこんなで、明らかに堅気じゃ無い人たちに囲まれて大ピンチだったのを救ってくれたのが欧陽(オウヤン)さん達だった!
一期では欧陽さんのこと嫌いって言ったけど、前言撤回するくらい頼もしかった。ていうかあんなに強かったら、そりゃ劉思文(リウ・スーウェン)さんも勝てないよな。なんか納得しちゃった。

五話は本当に最悪。真相を知った後でももっと最悪。
うちも似たような家庭だったから余計胸糞が悪かった。ああいう男は死んでも治らないんだから。どうりで登場時から気に食わない顔だと思った。
でもこの時点では「いいお兄ちゃんがいないと生きていけない」の意味がわからなかった。


二期って戦闘シーンに力を入れてるのかな?王娟(ワン・ジュエン)の戦闘シーンと肖力(シャオ・リー)の戦い、心底ハラハラした。
王娟さんみたいなかっこいい女の人本当に憧れる。だから死んだと思って本当にショックだったし、目の前で部下を二人殺された肖力刑事は本当に悔しかったと思う。

それから肖力刑事みたいに能力ものの作品というか、それ以外でも主人公たちに協力する形になる刑事さんってなんであんなにもかっこいいんだろう。
主人公たちみたいに特殊な能力はないのに、かっこいい。これが漢の魅力ってやつなのかも。

最終話は本当に泣いた。ありえんくらい泣いた。「いいお兄ちゃんがいないと生きていけない」っていうのは、主人公たちに向けたものではなくてお兄ちゃんに向けたものだったんだね。

でもそのラストでトキが死ぬ予定だったとかいう激ヤバ情報ぶち込まれて混乱してるのが現在。おそらくこれが三期の内容なんだろう。
黒幕だった李天希(リー・ティエンシー)はまんまと逃げてるどころか、もっと厄介そうな人と組んじゃったし。

そもそも、
・なぜトキが死ぬことになるのか
・その未来をどうやって死んだのか
→現在でその情報を知っているということは十七時間以内に死ぬのか?
→でも服装(季節感)が違いすぎる
・ヒカルも写真の中に入れるのか?
・そもそもこれは過去の話なのか?

っていう疑問が残ってる。

結末の内容としては物語のテンプレートだった。
能力持ち(ボス)と、それをサポートする人。サポートする人が暴走の果てに能力持ちの大切なものを壊すor殺害。その後逮捕。

もう新しい展開を作る方が難しい状態で、そのテンプレートをどう面白く肉付けしていくかって話になるなら、この作品は成功してる。
って言うとなんだか上から目線になってしまうけど、言いたいことは伝わっていてほしい。

なんにせよ、中国アニメだからって侮ってた。すごい面白い作品だよこれは。見て良かった!!三期も期待!





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