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適材適所?うちの子頭がいいの~。じゃ、お利口さん?

おはようございます。

タカシです。

久しぶりのテキスト投稿になります。

4月からトレーニングとは全くの別業界へ飛び込み、6月免許取得・研修・現場・ステップアップのための研修・現場研修・・・後、移動になったタカシです。。。

あまりにも物覚えが悪くミスも多く現場に一人で出すにはちょっと。。。

となり研修中に手伝いとして顔を出していた部署への移動となりました。

入社以来合わしていた目的への照準がずれたので凹んでしまい「迷惑ばっかりかける俺って。。。」と悪い思考ループにはまりそうでしたが、この不景気の中使い物にならない人間を即クビにすることなく使えそうな部署へ移動配属させてくれる会社には感謝しかありません。

ただ凹んでいないか?と聞かれると嘘になるので、本日はそんな僕への慰め記事になりますw

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ー賢い犬って?ー

あなたにとって賢い犬ってどんな犬ですか?

「何回も何回も教えてるのになかなかトレーニング覚えてくれなくって。。。」「うちの子ほんと馬鹿で困っちゃうw」って言っている飼い主さんの顔は幸せいっぱいの顔だったりします。

僕個人の考えではその犬は賢い愛犬です。

ペット、コンパニオンアニマル、伴侶動物、愛玩動物・・・。

色々な呼び方がありますが飼い主さんを幸せな気持ちにすることが飼い犬のお仕事です。

しつけもトレーニングも飼い主さんは自分が幸せになるためのルールを犬に教えています。

あ、誤解されそうなので一言だけ。

「自分の幸せのために飼った動物なのだから、その動物の幸せを保障してあげるのは飼い主の義務です。命を弄ぶために買った買い主から飼い主へ変わるのはあなたの義務です!!」

じゃあ、賢いって何でしょう?

物覚えが速い事?

問題行動が少ない事?

自分の思い通りにコントロールできる事?

吠えない?

咬まない?

おしっこ失敗がない?

その辺は教えたらどの子でもできます。

飼い主さんが教える事の努力を怠らなければどの子でもできます。

1つだけ飼い主さんの努力でどうしようもないものが、物覚えの速さです。

それだけがその子の問題です。

ー物覚え(理解力・記憶力)が速いのがよい犬の条件?ー

ココからが僕への慰めですw

1つのことを覚え定着させるまでの時間は個体差があります。

「オスワリ」を1回で覚えることが出来る個体もいれば、繰り返し教えてもなかなか覚えない個体もあります。

どっちが賢いでしょう?

ちなみに僕は後者です。

1回で覚えることが出来る個体の方が賢いような気がします。

短期的な目で見れば物覚えが速い方がいい犬のようです。

ただし、物覚えがいい犬が飼い主さんにとって良い犬なのか?と言われると疑問です。

飼い主力がかなり必要な犬です。

物覚えがいい個体でよく聞く声は「最初はよく言うこと聞いてくれるのに自分の都合を優先するようになる」「無視する」「フードとかのご褒美がないと言うことを聞かない」です。

これはその犬が賢くて飼い主さんの能力を超えてしまっているためにおこる現象です。

要は、物覚えがいいからこそ好ましくない行動も覚えるのが速い、指示を避ける方法を覚えるのも早い。

って事です。

犬のためにフォローしておくと犬は悪気がってそうなっているわけではありません。

めんどくさい指示から逃げる方法を飼い主さんに教えてもらったから実行しているだけです。

物覚えがいいから飼い主さんの「今回は、まいっか~。」を覚えちゃっただけです。

賢さのベクトルがどっちを向いているかによりますが、賢い犬には変わりありません。

では、僕のような後者の物覚えの悪い犬はどうでしょう?

「オスワリ」なかなか覚えることが出来ないんです。

基本細かすぎるんです。

「オスワリ」ってただ座るだけの動作を細かく分解しないと理解できないのです。

こういった個体も飼い主力が必要な個体です。

「オスワリ」「なんでわからんの?ただ座るだけやろ?」絶対にやってはいけない対応です。

そのただ座るだけが理解できないんです。

飼い主の声を聴く。

「オスワリ」

ああゴールはオスワリなんだ。

ココに座るのかな?

じゃあ少し顔を上むけて

重心をゆっくりお知りに移動させて

おしりを下げて

前足の位置は?

「できた!!」

「オスワリだ!!」

と細かいんです。

さらに「飼い主の声の抑揚が前回と違うけど、同じでいいの?違う指示なの?」まで考えてしまう個体もいます。

これって無駄に賢いと言われそうです。

ただ一度理解すると完璧になるんです。

何でもは出来ないけど何にもできないわけではないんです。

ーマルチか?プロフェッショナルか?ー

物覚えがよい個体と悪い個体。

両方に良い面も悪い面も存在します。

そしてそれだけではないのですが傾向として物覚えがよい個体はマルチな才能を持っています。

ただ何でもできる反面おおざっぱな個体が多いです。

「オスワリ」もピシッと完璧でしなくてもよい場面があると理解できるのでテレっとしたお座りをする子が多く「私たちが指示出したらグダグダで、トレーナーさんが指示を出したらきれいにピシッとする」「人を見る子ね」って言われやすい個体です。

逆に物覚えの悪い個体はいつまでもピシッとしたオスワリです。オスワリのプロになってしまうんです。

それはいつまでもオスワリを理解できていない事に関係します。

一見出来ていて完璧なように見えるオスワリも本人の中では今回も初めてのオスワリなんです。

前回と条件が違うから。

いつまでもいつまでも完成しないオスワリを続けるんです。

犬で言うと訓練競技なんかに向いている性格です。

物覚えがいい子はアジリティーとかですかね?

ーあくまでもー

あくまでもそういった傾向があるって事だけは理解してください。

ー最後にー

物覚えが悪い子に対してやってはいけない行動について少し触れたので報酬について少しだけ。

物覚えの悪い子は細かいと書きました。

だから飼い主も細かく褒めていくんです。

飼い主から見て簡単なゴールは飼い主が物覚えの良い側だからです。

貴方都合です。

細かく、細かくその個体が今クリアしようとしている課題を見つけてあげて報酬を与え認めてあげる事が飼い主力です。

その子のペースに合わすことが重要です。

逆に物覚えの良い子に細かすぎる報酬を上げるのもNGです。

一気にゴールまで報酬を先延ばしにするべきです。

「あ、こんな中途半端なオスワリでもいいんだ」

って教えちゃうのも飼い主さんです。


本日もお付き合いいただきありがとうございました。

2019年5月末に出張型ドッグトレーニングスクールを始めました。 犬と飼い主の関係づくりのお手伝いをモットーにやらしてもらっています。 アイコンタクト アイコンタクト とばっかり言う地味なトレーナーです