戌一 いぬいち
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妻(師)との対話~才能と努力について~
最近ありがたいことに、SNSで妻のパフォーマンスをご覧になった皆様から「すごい才能!」「天才!」などの、過分なお褒めの言葉を頂戴する機会が増えた。その都度コメントの内容を妻に伝えはするのだが、本人はなぜかいつも浮かぬ顔。はじめは照れ隠しの一種かと思ったが、どうやらそうではないらしい。妻が「才能と努力」について語った内容を、今回も対話形式で記していきたい。
補足
これまでの会話を回想し統合したもの
おともだち~妻のイマジナリーフレンド~
訛(なま)り
我が事ながら「文章が堅苦しい」という認識はある。流行り言葉を好まない姿勢もその原因の一つであるのだろうが、妻の「なまってるからでしょ」という指摘でその本質に至った。蓋しその通りである。「私が標準語話者だったら、口語を書き下してもっとカジュアルな文章が書けるのに」と常々不具合を感じていたのである。という訳で、今回は私の訛り※をそのまま表記した、対話形式をメインに書き進めていきたい。
私が妖怪を描かなくなった理由
~小さな大妖怪の来訪~
妖怪絵師
十代の頃より買い集めた妖怪に関する様々な資料が、今では本棚でほこりをかぶっている。以前の私は「妖怪絵師」として妖怪の絵を描く表現活動を行っていたが、今はあまり精力的に行っていない。今回は妻と一緒に暮らし始めて急に増えた心霊現象と、なぜ私があまり妖怪を描かなくなったかについて記していこうと思う。
十年近く前の写真。
以前は『百犬庵 戌一』として妖怪イベントなどに
なぜ妻は自分を運動音痴だと思い込んでいるのか
「私、運動音痴なんだよね」
妻と出会った頃、本人がよく口にしていた言葉である。
今でこそ音楽だけではなく、ダンス、ヨガと様々な活動に取り組んでいる妻であるが、当時の私は「ずっとピアノばっかりやっていたからか」と勝手に納得し、その話を軽く聞き流していた。しかし徐々に違和感は増していき、妻の自己認識の歪みとそうなるに至った経緯に、私はまた大いに戸惑うことになるのである。
全部天然の筋肉だった
運動不
自分の妻に帰依した男
~出会いから今の関係性に至るまでの経緯~
序
固定記事でも申し上げている通り、最近は各種媒体から執筆依頼を頂戴する機会が増えた。その都度手法を変えお伝えしてきたのだが、自主的にしたためるこの場にもう一度だけ、私と妻が今の活動形態に至った経緯を記しておきたいと思う。今回も別の切り口から振り返ってはいるので、他の媒体をご覧くださった方も、今一度お付き合いくだされば幸いである。
出会い
私が妖怪絵師
なぜ動物たちは私より妻にばかりなつくのか
免責事項
文中ノーリード状態のイヌの描写が見られますが、全て車の通行のない、山間集落の私有地内での話です。
登場する妻の実家の動物たちは、条例に則り然るべき予防接種や処置を受けております。
また妻の回想は数十年前のもので、現代の市街地とは全く異なる条件下での話であることに留意してお読みください。
いろんな動物がなつく妻
以前の記事(下記リンク参照)で、妻と暮らし始めて以来いろんな動物が訪ねて来る
失われた日常~妻とタヌキと私~
動物そして霊の来訪
妻と暮らし始めた瞬間、私の平穏な日常は崩壊し、そして何かが始まった。なぜか人間との交友が減り、代わりに家の周りに動物たちが集まるようになった。郊外とはいえ東京都内、タヌキなどごく稀にしか目にしなかったものだが、月に何度もタヌキやイタチなどが訪ねて来るようになったのである。そしてこれまで心霊体験など皆無、かつその存在に懐疑的ですらあった私をして宗旨替えせしめるほどの、あからさまな