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越境あるいは隔離された建造物について

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哉村哉子氏とのリレー小説です。 有料部分は相手からのコメントです。
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2017年4月の記事一覧

越境18 マイケル その3

※哉村氏とのリレー小説です。前回はこちら。第一回はこちら。

 ぼくの目にうつるものだけをぼくは信じている。

 しずくが落ちて、ぼくのほほをぬらす。水はぶあつい葉っぱから落ちてくる。うれしい、と思う。ぼくの口は多分、ほほえみの形になっている。いまここにはだれもいない。ユキヒコは出て行ってしまった。

 ユキヒコ。

 ここの外でも、中でも、どちらでもあまり見たことのないような人だった。ぼくなんか

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