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おこもり映画生活:⑥「ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密」

あらすじ
NY郊外の館で、巨大な出版社の創設者ハーラン・スロンビーが85歳の誕生日パーティーの翌朝、遺体で発見される。
名探偵ブノワ・ブランは、匿名の人物からこの事件の調査依頼を受けることになる。
パーティーに参加していた資産家の家族や看護師、家政婦ら屋敷にいた全員が第一容疑者。調査が進むうちに名探偵が家族のもつれた謎を解き明かし、事件の真相に迫っていく―。

現在の007である、ダニエル・グレイグ主演の渋くてイマドキな推理映画である。
一代で財を築き上げた資産家が、誕生日に不可解な自殺をした。鍵を握るのは、動機が見え隠れする彼の家族たちと、住み込みの移民の看護師。
監督・脚本はライアン・ジョンソン。"あの"スターウォーズエピソード8を生んでしまった監督である。この作品を見ると、彼の作品のテンポやストーリー性がスターウォーズとはマッチしなかったのだと理解できた…。

脱線はさておき。

久しぶりに楽しい推理・探偵ものの映画を観た。物言わぬ静かな老人の目撃者、隠し窓、犬、ナイフによる自殺と薬物、現代ならではのツールに頼りきらないところ。すごくよかった。
目撃者兼容疑者たちの個性や、特に、「嘘をつくと吐いてしまう」というシンプルなのにわかりやすいキャラクター設定。各家族、各人物の揉め事。

全てを説明するわけではなく、必要な箇所で、その人物がどういう思想でいきてて、どういう関係性なのかを描いている。探偵推理ものとして、名作だと思う。サブキャラが立っているので、探偵のキャラは弱く感じたところもありつつ、続編を執筆中とのことで、楽しみな映画である。

是非続編はダニエル・グレイグの魅力を最大限に活かして壊していただきたい。

推理モノっていいなあ。また読み始めようかな。

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