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あしをくじいた夏
自分が本厄だということをすっかり忘れていた。出先の宮崎の路地裏で、穴ぼこに気づかず、右足をグギッと。
背負っていたリュックが重たかったのもあって、おもいっきり挫いてしまい、うずくまってしまったわけで。とはいえ、高校生の時にバスケの授業で着地に失敗した時ほどではない。なので、しばらくおとなしくしてれば収まりそうと、痛みを堪えておりました。
すると、うしろにいたご婦人が「大丈夫ね、歩けるね、あそこまでいけるかね」と声をかけてくださって、いつのまにか、4人のご婦人に囲まれていました。
私がお目当てで行こうとしていた料理店のスタッフさんが椅子を持ってきてくれて、氷のうやら、板状の保冷剤やらハンカチやら、しまいには湿布を買ってきてくれて。足は鬼のように痛いんだけども、こんなに優しい人たちがいるものなんだなと。
流石に病院は大丈夫です、椅子に座って落ち着いたら動けますからとお伝えして、皆さん心配そうにしながらも、優しい声をかけてくれて立ち去っていかれました。
出先での捻挫や、街をぶらぶらするのが好きなので、それも当分できなくなったことはとても辛いし、2週間くらいは着物着た時みたいな歩幅でしか動けないけど、そういった、人との触れ合いはとてもありがたいなあと。
宮崎という土地柄もあるのかもしれないけれど、みんなおっとりして人がよく、自主的に何かをしようという気持ちがあるのかなと、しみじみ思いました。
今回の捻挫の件ではないけど、人が弱ってる時に全ての人が気づいて助けてくれるわけではないのは当然のことで、そこで嘆いても意味がないし、対処してくれるところに自分で行かなきゃいけない。逆に聞き心地の良い言葉をかけて、なにかを売ろうとしてくる人や利用しようとする人もいるので、そこは見抜かなきゃいけないよね。
と思いながら、溜まった洗濯物を足に違和感を感じながら干すのであった。普段からそうだけど掃除する気力わかないから、ルンバ検討しようかな…。
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