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個別企業の就活ガイドブックがあるなんて知らなかった

書店でぶらぶら本を眺めていたら、個別企業の就活ガイドブックが目についた。誰もが知るような大企業に限って、事業内容や財務諸表なんかを掲載していて、面接でどんな質問がきても突破できるように準備するための本だ。

こんなものがあったなんて!
真面目に就活に取り組んでいる人たちにとっては、周知の事実かもしれないけれど、いかんせん、私はろくに就活をしなかった側の人間だから、そんなものがあること知らなかった。

働くのが嫌だった。
就活だからって、髪を短く切るのが嫌だった。
大学3年生の時に行われた学内での就活説明会に、柄物の靴下を履いていき、みんなの前で講師に怒られた。

自分の好きなことならどれだけお金を使っても良いし、時間もエネルギーも使えるけれど、そうじゃないものになると、全く使えなかった。つまり、就活には全く使えなかった。

会社の企業説明会には、その当時付き合っていた恋人と一緒に参加していた。彼女が参加したいという企業に一緒に申し込んで、私も参加していた。

たまに合同の説明会があって、交通費と称して現金が支給されていた。そういう説明会だけ申し込んで、とくに話しは聞かずに会場でぶらぶらしていた。

めでたく、私は無職になった。
そんな折に、キャリアをちゃんと考えていた同級生たちは、個別企業のガイドブックなんか読んだりしていたのだ。

私は基本的に冷めている。だから企業説明会とかで、前屈みになって質問するような人たちが苦手なのだ。鳥肌がたってしまう。

めでたく無職になったわけだけど、
じゃあもしももう一度あの時に戻れたらどうする?と言われたら、たぶんまた無職になる道を選ぶと思う。

結局、ガイドブックも絶対に読まないだろうな。

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