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『2023年ヒットソングTOP 100』のイントロ秒数を調べてみました

ストリーミングやダウンロード、CD売上枚数、YouTubeの再生回数、ラジオでのオンエア数、CDのパソコンでの読取回数などのデータを集計した2023年 ビルボード年間 JAPAN ChartsTOP100にランクインした曲のイントロ秒数を調査しました。

この調査は、2018年からスタートして、今年で6年目です。
調査記事を観たテレビの制作スタッフの方から取材したいを連絡いただき、2023年に2つの番組に出演させていただきました。
イントロマエストロという肩書で、イントロクイズの出題者や、解答者として芸人さんやアイドルの皆さんと対決、ラジオDJとしてイントロ「も」良い楽曲の紹介など、色々なことをやらせていただいている私にとって、もはやこの調査は、年末に欠かすことができない大事なものの一つになっています。私の活動は手作りで更新しているホームページを観ていただくことにしまして、調査報告すすめます。

今年の1位は、この曲でした!

「アイドル」YOASOBI(0秒)
テレビアニメ『推しの子』オープニングテーマに起用された「アイドル」。
アメリカのビルボード・グローバル・チャートで日本語楽曲として、初の首位を獲得する快挙を達成し、ミュージックビデオの公式YouTube再生回数は(2023年12月30日現在で)3.9億回越え。2023年大晦日の放送の『第74回NHK紅白歌合戦』で初歌唱することも話題となった、文句なしの、2023年を代表する1曲です。
イントロはコンマ何秒か音が入るだけ、集計では0秒。2018年、2019年と2年連続TOPの米津玄師「Lemon」、2020年のTOP、YOASOBI「夜に駆ける」以来、3年ぶりにイントロ秒数が0秒の曲が年間1位でした。

TOP10にランクインした曲のイントロ秒数はこちらです

1位「アイドル」YOASOBI(0秒)
2位「Subtitle」Official髭男dism(0秒)
3位「怪獣の花唄」Vaundy(0秒)
4位「KICK BACK」米津玄師(9秒)
5位「第ゼロ感」10-FEET(25秒)
6位「新時代 (ウタ from ONE PIECE FILM RED)」Ado(0秒)
7位「ダンスホール」Mrs.GREEN APPLE(0秒)
8位「W / X / Y」Tani Yuuki(15秒)
9位「Overdose」なとり(19秒)
10位「美しい鰭」スピッツ(20秒)

2022年10月~12月にフジテレビで放送されたドラマ『silent』の主題歌「Subtitle」が2位、2022年の『NHK紅白歌合戦』で披露し、そのパフォーマンスが大きな話題となった「怪獣の花唄」が3位と、TOP3がすべてイントロ0秒でした。

2023年TOP100のイントロ平均秒数は?
比較がわかりやすい折れ線グラフで発表します。こちら!

100曲の平均秒数は10.5秒。
調査スタートから6年目でついに前年よりも平均秒数が長くなる、という結果がでました!
イントロ秒数「0秒」の曲は、昨年2022年は33曲で、2023年は32曲と、ほぼ変わらずでしたが、昨年だけでなく、一昨年の2021年よりも平均秒数が長くなった要因は何か。TOP100にランクインした曲を、アーティスト名順に並び替えた時、私はあることに気がつきました。
それは、2024年元旦の生放送にゲストで出演させていただく、bayfm月曜「9の音粋」でお話する予定です。気になる方、ぜひ番組を聞いてください。元旦は忙しい!という方はradikoのタイムフリーで1月8日(月)まで聞けますのでそちらでぜひ!

タイムフリーで聞ける期間が過ぎたら、このnoteの記事に『有料』という形で追記して紹介する予定です。『有料』記事を書いたことがないので、あくまで予定は未定で。そんな感じでお待ちいただけたらうれしいです。
その要因が拡大していくのであれば、私は来年以降も平均秒数は少しずつ長くなっていくのではないかと予想します。サブスクリプション(聴き放題)が、一般に定着してきた先に広がる音楽の楽しみ方は、イントロ秒数の長さと比例していくのではないでしょうか。来年も、要チェック!していきます。

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
最後に、「2023年 ビルボード年間 JAPAN Charts」のTOP100にランクインした曲を、聴き放題サービス『Spotify』と『AWA』にまとめたプレイリストを紹介します。全99曲。「イントロ」に注目して聴いてみると新しい発見があるかもしれません。
年末も、2024年も、素敵な音楽ライフをお過ごしください!
では、またどこかでお会いしましょう。



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