2020年の夏はまだ終わっていないという話

コロナ禍という未曾有の大厄災中ではありますが、実はそれを逆手に取ってと言いますか、やれることを探したら見付かったと言いますか、去年の夏から学生たちと一緒に取り組んでいることがあります。

「鹿児島県ビジネスプランコンテスト」

「キャリア甲子園2020」

「キャリア教育」を公教育でも取り組んでいきましょうというお上の号令に従って、今は色々なコンテストが企画されております。

しかし、高校生にとってビジネスというものに触れる機会というのはほとんど無いわけで。
毎日お勉強か部活動か、時々恋愛とか、人によってはゲームとかtiktokとか、彼らの24時間は大体そういう事柄で色塗られております。

学校によっては授業時間を割いて取り組んでいる所もあるようですが、僕たちは放課後と休日のみで戦いに挑むべく、静かにその狼煙を上げました。

スタートしたのは去年の8月。
コロナの影響で教室の換気はかかせません。
冷房の利きも微妙な教室で、半袖シャツでもうっすら汗ばみながら生徒たちと一緒にプランを練り上げてきました。

ビジネスの「ビ」の字も知らない彼らは当然PDCAなんて分かりません。
マーケティングやらブレインストーミングやら4P分析やらSWOT分析やら、大人がよく使う横文字な単語も知るよしもありません。
そこから、1つずつ積み上げてきました。
そうすると、彼らは驚くほど素早く本質を理解し、ビジネスの作り方やチームビルディングのやり方など、沢山の事を経験し、そして吸収していきました。
この辺りの成長のスピードは、本当に目を見張るものがあります。

幸いなことに、鹿児島県のビジネスプランコンテストは最終審査に残り、キャリア甲子園の方は書類審査を通過しました。
そして今日、キャリア甲子園の動画審査用の映像を撮り終え、編集をして提出が完了しました。

日本列島はこれから寒さのピークを迎えますが、僕らの時間軸では、太陽は熱く、空気は湿って、Tシャツ短パンにアイスをパクつく中を生きています。

まだまだ夏は終わらない。
そして今年の春には、太陽よりもでっかい笑顔を咲かせるつもりです。

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