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修理の大好き

カメラのダイヤルが取れた。
外出から帰宅したら無くなっていた。カメラキャプチャーでバッグの外側に取り付けて出歩いていたので、どこかで壁か何かにぶつけて取れてしまったのだろう。

カメラは高価なものだし、修理にも結構な費用がかかるのは経験上知っていたが、こういう時自分が意外と狼狽えないのも経験上わかっていた。
自分は基本スナップシューターなので、出来るだけいつでもカメラを持ち歩くようにしているし、その分乱雑な扱いをしていたので、いつかは壊れるものだという前提でカメラを使っていた。

今のカメラは6年前、社会人1年目の年に、大学時代の仲間と旅行に行った時に買ったものだ。
旅行1日目仙台の夜、前代のカメラをコンクリートに落として壊してしまった私は「カメラのない旅行などありえない」と、ドン引く仲間を尻目に何の逡巡もなく仙台駅前のビックカメラで今のカメラを購入したのだった。
確か15万円ほどしたので、新卒1年目の男が易々と使っていい金額ではなかったはずだが、ほとんど毎日使うものだし、カメラ趣味が当時(今もだが)の自分にとって人生の最も大きな割合を占めるものだったので、迷う余地はなかった。

今のカメラも、できれば10年くらいは使いたいところだったが、そろそろ潮時だろうか。ダイヤルが取れただけだったので、部品があれば自分でも修理できそうではあるが、ネットにも見当たらないし、修理に出せば部品代以上の修理費を取られることは容易に予想できた。

とりあえずダイアルの取れたカメラがどんな調子なのか、練馬駅から散歩して撮り歩いてみた。

全く問題なかった。よくよく考えれば、取れたダイヤルはプレビュー画面を拡大するのにしか使っていなかった。
ここからは普通の夕方散歩。

3月下旬にもなると日の入りが遅くなってきて良い。夕焼けの時間を思う存分楽しめた。

風はさほど吹いてはいなかったのに。

ヨリとヒキ。

突如、ロングロング桜並木が現れた。

まだまだ桜並木。

根本にも桜が咲いている。

次の駅の周辺に来たのであろうか。店が増えてきた。

中村橋駅に着いた。日も暮れたので、もう一駅、富士見台駅まで足を伸ばして帰宅することにした。

夜のハナニラ。

並木じゃなくても桜は咲いている。

富士見台駅に着いたので、本屋で漫画を買って帰路についた。
どうやらカメラには何の不具合も無いようだ。もうしばらくはこのカメラにお世話になることにする。
それにしても、散歩しやすい気候になった。感染者数はぶり返しているが緊急事態宣言も解除されたので、散歩はまた積極的にやっていきたい。

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