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想像力を働かせること

Intilaq SIA Nightも第5回目を迎えました!

今回のゲストは成澤裕章さんです。

ご自身も障がいを持っており、当事者として活動をされています。

今回も私なりの感想を綴りたいと思います。

ヘルプマーク認知度:47%
まだ社会に浸透していない
いつだって社会には偏見が満ちあふれてる
ぼくらの仲間 全国65万人が今日も嘆いている
最愛の妻と娘の笑顔が見れるのはいつまでだろうか・・・
今も両親は医学の発展を祈り続けてる
父さん 母さん ごめん・・・僕はもう待てないよ
医学を待つより自分で自分の道を創る
だって僕が主役の冒険なのだから
(成澤さんプレゼンより抜粋)

私も最近まで「ヘルプマーク」の存在を知りませんでした。

成澤さんのプレゼンに出てくる女子高生の言葉・・・

無題5

これは誰に向かってでも言っていい言葉ではありません。

ヘルプマークのことを知らなかったとしても、配慮が必要な場合がある人なんだなと想像力を働かせることはできると思います。

私は若いころ、CDプレイヤーを作る会社で働いていたことがあり、視覚障害者用のバージョンもあったため、点字図書館へ出向していた時期があり、そこからさらに「ロバの会」とご縁が繋がりました。

ロバの会では視覚障害者のために小説などを朗読し、CDにして貸出をしていて、私はその朗読のお手伝いなどをしていました。

そしてそこで驚いたのが代表の女性がポルノ小説を朗読してCDにしていらっしゃったんですよね。

点字図書館では当然まじめな本ばかり扱っていたので、最初はびっくりしたのですが

確かに、視覚障害者の方だって色んな本を読みたいよね、いわゆる「良い本」ばかりじゃつまらないよね。

ということに思いが至ったのでした。

CDを聞いてくれる人がどんな本を読みたいか?推理小説?恋愛小説?そこまでは誰でもある程度は想像がつきますよね。

大事なのはそこからさらに想像力を働かせて、相手の立場に立って考える努力をすること。

当事者の本当の気持ちは本人にしかわからないとしても、慮る気持ちがあるかないかは大きな違いだと思います。

ママは勇気があった。でも中にはとても臆病な人たちがいる。変化が怖いんだ。すごく難しいことなんだ。周りの人がどういう状況かもっとよく見る努力をしなくちゃ。守ってあげるために。心の声を聴くんだ。
(映画「ペイフォワード」より抜粋)

映画の中のセリフですが、周りの人の状況をもっとよく見る努力をして、心の声を聴く。守ってあげるために。

「あれっ、困っているのかな?」ということに気がついたら、勇気を出して「お手伝いしましょうか?」の一言をかけてみる。

(「大丈夫ですか?」よりは「お手伝いしましょうか?」の方が答えやすいと聞いたことがあります)

当事者にとっては助けてもらうことも自立の方向でもあるんですよね。
お互い少し距離を縮めて、良い関係を作れたらいいのかな。
(成澤さんトークより抜粋)

障害をお持ちの方だけでなく、みんながお互いそんな気持ちで過ごせたらきっともっと温かい世の中になっていくのではないかなと思います。

ぼうけんのおとも NOTE

by INTILAQメンバー 陶山まゆら