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ココロが行動を変える-プロボノin東北-


プロボノ (Pro bono)とは、各分野の専門家が、職業上持っている知識やスキルを無償提供して社会貢献するボランティア活動全般。また、それに参加する専門家自身。by wikipedia

「プロボノ 」と聞くと、ごく一部の意識高い、スキルと専門性に長けた方々が参加するプロジェクト、と考えがちかも知れません。
そして、「困りごとを抱えている受益者」に手を差し伸べるというのが世の中一般のプロボノ プロジェクトの構図だなあと感じます。

INTILAQが実施するプロボノ プロジェクトは実はとてもシンプルで本質的だと思っています(手前味噌ですが・・)事務局としてプロボノ プロジェクトに関わり、感じたことを綴ってみます。

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誰だって自分のために生きています。
INTILAQがサポートしている多くの社会起業家「ココロイキルヒト」たちも、「誰かのために」という想いが着火剤にはなっていますが、誰かのために動くことが「自分にとっての豊かな人生だ」と思えているからこそ事業として継続しようと努力され続けています。

余談:INTILAQの仕事、そしてNPOの仕事に携わってから以前在籍していた会社の元上司に会う機会がありました。前職は完全な営利組織でした。私はINTILAQと、もう一つ関わっているNPOでの仕事の中で幸せを感じる瞬間、心が動く瞬間が多くあり、ワクワクしながら元上司にお話ししていました。その後元上司から言われた一言に呆気にとられたことを鮮明に覚えています。「感謝されることが嬉しくてやってるの??」と。
正直、そんなこと考えてもいませんでした。私は子どもたちや人々と関わることが楽しくて、幸せなだけでした。社会課題やNPOに関わる人を、「NPOや社会課題に関わる仕事・活動をしている自分、というブランドが欲しい人たち」という見方をする人が世の中の大多数なんだなあ、としみじみと感じました。でも、実際に現場で動く起業家の方、活動されている人々はただただ自分が幸せだからその活動を、事業を続けているんです。奉仕の心と言いますが、私個人としてはやっぱり自分が幸せじゃないと続かないよな、と思うのです。

INTILAQが実施しているプロボノプロジェクトのメッセージは
「ココロ動く、ワクワクする、そんな起業家との出逢いがあったらチャレンジしてみてください」

このプロジェクトは報酬が発生せず、何なら東北の起業家の元を訪問する(2回ほど)交通費は自己負担のプロジェクトです。

そんな中でプロボノに参加してくださっている方々は、「楽しいからやっている」「自分の価値観が広がるからやっている」皆さんプロジェクトをご自身の成長機会として、ご自身の楽しみとして参加されています。

その大きな理由として、関わるプロボノプロジェクトの受け入れ起業家が挙げられます。INTILAQでは、東北で社会課題に立ち向かう、逆境の中でもチャレンジし続ける、自らが自らに着火し続けるエネルギーを持つ起業家「ココロイキルヒト」と直に関わるプロジェクトを提示しています。

人がココロ動く時、様々なシーンが挙げられますが、INTILAQが考えるその瞬間は、「1人称」ではなく「2人称」、誰かとの関わりの中にあると思っています。誰と関わるか、を大切にプロジェクトを切り出しています。

「この人と関わりたい」というワクワク、ココロ動かされた時にきっと人は「できるできない」という判断基準を飛び越えて直感的に「やりたい」と手をあげるのではないでしょうか。
そして、直感を入り口に集まったプロジェクトメンバーの中では新しいアイディアが次々と生まれ、とりあえずやってみよう、というアクションにつながります。INTILAQの実施する東北プロボノプロジェクトで関わる社会課題の解決には「決まった答え」は存在しません。だからこそ自由な発想、余白が大切だと考えます。

プロボノとしての関わり方が「困っているから手を差し伸べる」ではなく、「自分の豊かな人生のために」「自分が楽しいから」関わる。自分が幸せだから、楽しいから考える、生み出す、やってみる。そんな関わりであってほしいと思います。
ワクワクする起業家との出逢いの場を提供し、楽しみながらプロジェクト参加する中で主体的に東北に関わる人が増えていってほしいと思っています。

東北プロボノプロジェクトは来年度も実施予定です。
東北の美味しさに惹かれて、自然が豊かな東北に行きたいから、どんな理由も素敵です。ココロが動いたら、ぜひプロボノプロジェクトにご参加ください。