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HOTALOOP東名阪ツアーファイナル『夢一期』in 東京 全10,000字イベントレポート&感想──覚めても消えない夢の続き。(後編)

こちら↓の後編記事です。HOTALOOP2回目のステージ後半、つまり最後のMCとプロローグ、アンコール、そして特典会、それに特典でもらったお手紙について書いています。


前編ではHOTALOOPの2ステージ目を途中まで紹介し、レポートを締めました。さっき読み返したら、本来こちらに書くはずだった一部分が消しきれずに残っていましたね。恥ずかしい。さて、後編は2ステージ目の続き……ではなく、先に特典会の話から書いていこうと思います。

特典会

かなり盛り上がってましたね。他のグループも特典会は行っていましたが、今回長蛇の列が出来ていたのはやっぱりHOTALOOPのエリアです。僕としては新参らしく「HOTALOOPって、こんなに大勢の人たちが応援しているんだな……」という感動がありました。というのも、僕はここ1、2ヶ月頻繁に来ている方以外はあんまり顔がわからないんですよね。

なので「このひと一回見たことあるな〜」ぐらいの印象を受けた人が、他の常連ファンの方と和気藹々と喋っているのを見たりして、なるほど古参なのかな?と思ったりしていました。

なので、もちろん自分が二人と話すのも楽しかったのですが……彼女たちが他のファンの方と喋っているのを見るのも、結構良い体験だった。もちろん、列で前の方にいない限り会話している内容とかは耳に入ってこないわけですが、やはり断片的に雰囲気は伝わってきます。

僕を含め、列には様々なファン歴の方々が並んでいて、そのひとたちが誰も彼も平等に2人と会話をする。それをずっと見ていると、HOTALOOPというグループが、デビューからこれまでに辿った道筋がうかがわれるような気がして、なんとなく感傷的な気分になりましたね。久しぶりーとか、最後までありがとうーとか、来てくれると思わなかったーとか……一人一人に背景やドラマがあることを考えると、アイドルとファンってすごい関係だなぁと思いますね。いや、他人事ではないですが……。

他人事ではないといえば。あるさんをめちゃめちゃ推して全通し続けていたいわゆるTOの方と、あるさんが会話しているのを見て、勝手に感慨深くなっていました。というか、割とあの場にいた方は皆そうだったんじゃないかな……?

自分はまだまだ推しのTOとかではないですが……いずれ自分にもこういうことがあるのかもしれない、とか考えちゃいましたね。大量のプレゼントの隣で、話の中身は全くわからないけど笑顔で会話している二人の光景。これは案外、この日のハイライトだったかもしれません。ちょっと泣きました。勝手にトークを見物した挙句に泣くな。

あと、結構時間が押してたので終盤若林さんが焦り気味だった覚えがあります。自分も途中から「大丈夫か……?club asiaさんに怒られないか……?」と思い始めました。club asia、ちょっと怖そうだし。だってハブを漬けてるんですよ。「HABUSHU」って書いた瓶に。どこに売ってんだよその瓶。

HABUSHU



そんな感じの特典会でした。

それではまた時間を戻し、HOTALOOPの2ステージ目のレポートへと戻りたいと思います。三日月猫→ループ&ループ、そして……。

プロローグ

もう迷わない ほら平気だよ
夢は覚めても消えないから

「プロローグ」
作詞:麗月ある 
作曲:Tadahiro Morishita

この曲が、今の私たちと次の新しいHOTALOOPを繋ぐ一曲になりますように──そんな語りの後に歌われた、現体制のHOTALOOPが歌う最後の曲。このあと、アンコールが起こって「ループ&ループ」が披露されますが、とりあえずセトリの最後は「プロローグ」でした。あるさん自身が作詞した楽曲ですね。あおいさん作詞の「夏夢」に始まり、「プロローグ」に終わるこの構成、すごく綺麗です。徹頭徹尾、2人での現体制に有終の美を飾るべく組まれたという感じがします。

有終の美。1ステージ目のMCで、あるさん自身も「終わりが始まってしまった……」と独りごちていたと思います。

ただ、歌う前の語りを踏まえても、最後に「プロローグ」を持ってきているのはやっぱり「終わりをただの終わりにはしたくない」ということですよね。あるさん自身「確かにこれは卒業ライブだけど、だからといって“終わり”の印象を強く残すような1日にはしたくない。“始まり”だということもきちんと伝えたい」というようなことを、かなり意識していたのかなぁとも思います。夢は覚めても消えない。

この日のライブは、次のHOTALOOPへの始まりであり、そしてあるさん自身の人生の新しい始まりでもあります。ループ&ループ、始まりと終わりは表裏一体。どこからが始まりで、どこが終わりかなんてわからない……のではないでしょうか。そもそも“最初で最後”のアイドル人生、ですからね。

アンコール(ループ&ループ)

「アンコール!!やりたいけどこれ行けるのか……?ちょっと確認するか!あの遠くからすみませんアンコール行けますか?え、はい。はーい、あ、一曲だけ!!わかりました!みなさん一曲だけOKだそうですー!」ワーーーーッッ!!

……みたいな感じ、良かったですね。

いや、別に2人ともそんなことは言ってないんですけど、まぁ似たようなことは言ってた気がします。そういう空気ではありました。

そして、何を歌うかはあるさんの一存に委ねられました。「じゃあ好きな曲にして良い?……ループ&ループで」ということで、アンコール曲決定です。ここの「好きな曲にして良い?」というところのあるさん、“猫”っぽかったですね。ちょっとわがまま言う感じというか。この一瞬、なんかあおいさんがお姉さんっぽかったのも良かったです。

そして始まる最後の曲。Twitterでも誰かが「ループ&ループ二度も聞けて良かった」というようなことを書いていたんですが、本当にそうだと思います。やっぱりシンプルに乗りやすく楽しい曲ですし、アンコールというのもあってめちゃめちゃ盛り上がっていました。自分はこの日、二曲前の「三日月猫」からおずおずと声を出し始めたオタクなので、そこまで声を出すことはできなかったのですが……。

消えちゃうから泣けるの?
終わっちゃうから愛しいの?
未完成なのが好きなの?

いつか来るのは
必ずのさよならなのに
ぼくたちってなんで
笑っているの

「ループ&ループ」
作詞・作曲:メイビーモエ
編曲:野田ダイスケ

いつか、どころではなく。この曲が終わればさよならです。なのに二人は笑顔で歌って踊り、自分たちオタクもそのステージを観ながら笑顔でペンライトを振っているんですよね。そういう意味でも、本当に相応しい選曲だったと思います。そして、僕たちがなんで笑っているのかと言えば……さっき書いた通り、終わりがただの終わりじゃないことを知っているからですね。これでさよならしたからといって、消えてしまうものは何もない。とはいえ泣きそうにはなりましたが……。

そしてMC。ここでの主役はやっぱりあるさんでした。

印象的だったのは、あおいさんのことを「相棒」と表現していたことですね。なんとなくぶっきらぼうな印象も受ける言葉ですが、「最後の方とかほんとに嫌だった」とぶっちゃけていた(そりゃそうだ。寒いし。早く歌い終えて帰らせてくれや……ふざけてんじゃねぇぞ……とか思っていても不思議ではありません。)、無限路上ライブを一緒に駆け抜けた相手は、一緒に華やかにステージを舞い踊ったというより、泥臭くストリートで共に歌い続けた戦友のような感覚があるのかもしれないですね。

ビラ配りよりも路上ライブをこなした回数の方が圧倒的に多いであろうことを思えば、アイドルでありストリートミュージシャン、というのが案外HOTALOOPの実態に即しているのかもしれません。

そして、そんな地道な活動を通してフロアのみんなに出会えたのもよかった、大好きだよと。自分自身、HOTALOOPとの出会いは本当に偶然見かけた路上ライブでした。スレッズに書いている日記にも「ぼーっと見ていたら、なんかチケットを買ってしまった。」とあります。

そんな男がいま12,000字のレポートを書いている。

「今度はフロアで一緒にHOTALOOPを応援する側になると思うから、見かけたら声かけてください」とあるさん。一緒に応援できるなら嬉しい……けれど、別の形で音楽に携わってくれるのであれば尚嬉しい。あるさん自身の音楽にどこかでまた会えるのなら、それが一番ですよね。アイドルという形でなくとも、たとえば弾き語りとか、歌ってみたとか。個人的には作詞とかも素敵だろうな……と思います。

あるさんは「音楽で生きていきたいと思って」アイドル活動を始めたと語っていました。その夢は一度始まり、そして一度は終わったのかもしれないけど……単に、ちょっと終わっただけです。消えたわけではありません。あるさんの音楽を偶然聴いたことをきっかけに日々の生活がガラッと変わったり、一生の最推しとして推し続けるひともいる。夢は覚めても消えない。また続くし、また始まる。あおいさんを筆頭とした新体制のHOTALOOP、自分たちオタク、そしてあるさん自身が、今日までのHOTALOOPという、一つの夢が覚めたあとの続きを描いていくはずです。4月5日のClub Asiaで、自分たちはその約束をしたのではないでしょうか。

「終わりだけど、終わりじゃないよ、これからも消えずに描きを続いていこうね」という、二度を解けない約束が確かに結ばれたはずです。

どんな結び方なのか……それはもちろんループ状、♾️の形じゃないかと思います。それならば二度と、無限に解けないはず。そうやって結ばれてしまったオタクは、これからもHOTALOOPについていくしかない……!こんなところで、イベントレポートは終わりにしましょうか。

余談

以下、イベントの感想……というよりオタクのごく個人的な話。

今回、HOTALOOPのチケットには「2人からのお手紙つきチケット」というのがありました。その名の通り、あるさんとあおいさんからお手紙をいただけるというものです。正直言って最初は悩んでいました。繰り返しになりますが、自分がHOTALOOPを追い始めたのはつい最近のことで、正直に言って「二人が自分に向けて書くことなど無いのでは……?」と思ったからです。

とはいえ、手紙って良いなぁ、欲しいなぁ……もし困らせたらごめんなさい!手紙をください!と覚悟を決め、お手紙付きチケットを購入しました。

で、何を思ったか自分も手紙を書くことに決めました。こっちは新参のわりに色々思うところがあるからです。ド文系のオタクが、卒業&活動休止のタイミングで二人に何かできることがあるとすれば、何か文章を書いて感謝や思いを伝えるしか……ということで、手紙を書き出しました。

あるさんへは「名前」、あおいさんへは「推し/好き」というように一応のテーマを決めて書いたのですが、偶然にも、僕が二人に渡した手紙と、二人から貰った手紙の内容がリンクしていて面白かったです。軽く文通しているような気分が味わえましたね。(例えば、あるさんへ宛てた/貰った手紙は互いに「人生」に言及して締めていたり、あおいさんが手紙に書いてくれた質問に、僕は渡した手紙で偶然回答していたりしました)。

ライブ前日に行われたあおいさんへの配信によれば、あおいさん→あるさんに送られた手紙があったみたいですが……果たして、どんなことが書かれていたんですかね。“相棒”にどんな思いがあるのか、全く想像がつきません。

……自分はそもそも、アイドルにさして詳しいわけではありません。ライブアイドル運営のアルバイトや手伝いをしていたりはしますが、ファンとしてどこかのグループを追いかけたことはほとんどない。強いて言えば、欅坂46の楽曲がすごく好きでずっと聞いたり考えていた時期があったりしたぐらいです。

そんなわけで、なにかハマった時期があったとしてもそれはかなりメジャーどころだったんですよね。ライブアイドル、地下アイドルと呼ばれるインディーズな場で活躍する人たちを追いかけたことはありませんでした。そんな自分が偶然、渋谷で路上ライブでHOTALOOPの二人と出会い、二度目のワンマンから追ってきた。

散々言われているとは思うのですが、2人はユニットとして本当に良いなと思うんですよね。並んだときのシルエットがすごく好きだった。(チェキでもなんでも、2人が逆光で背中合わせに並んでる写真ってないのかな……めちゃめちゃ欲しい)これがもう見れないというのは……なかなか残念です。前向きに、今後のことを考えましょう。

というわけで、これからのHOTALOOPです。

まず4/13(土)にあおいさんが路上ライブを行います。

そしてあおいさんの生誕祭🐼
これはもう予約しました。

そして、再始動!!
これもチケットを買いました。

楽しみですね。それ以上に、何も言うことはありません!

さて、前編が7000字、後半が5000字ぐらいという大ボリュームになってしまいました。ライブ終わってまだ3日……なので、アップするのに遅すぎるというほどではない気がします。読み返してみても、こうしてきちんと文字に残すことができて良かったなぁと思いますね。というかこの日の映像、なんかで出してくれないかなぁ……それはともかく、こんなにも長い記事を読んでくださってありがとうございます。10,000字レポートとかたまに見るけどどんなオタクが書いてんだ?と思っていましたが、今回よくわかりました。

麗月あるさん、愛瀬あおいさん、本当にお疲れ様でした。




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