好きなもの

僕は江口寿史先生の絵が好きだ。
どこが好きかというと、江口先生の絵には女性の日常の中にある一瞬の美しさや輝きがある様な気がする。
元々はイラストを見てちょっといいなと思っていたくらいだったのだけれど、
展覧会を見に行ってめちゃくちゃ好きになった。
あの様な絵が描けるって言うのは羨ましく感じるが、あの絵を描くまでに江口先生の努力も想像を絶っするものがあるのではないのかなと思うと、簡単に羨むことはできない。
江口先生の昔の絵も見たが、どんどん進化している気がする。
好きなものって好きだからやれるけど、好きなら好きなだけ上手く行かない時に憎んでしまう気がする。
って、僕はご本人に聞いたこともないけれど、勝手に想像してしまう。
僕にとってはそれが自転車かもしれない。
好きだけれど、上手く行かなければもう見たくもないと思い、そう思っていてもまた乗ってしまう。
好きなものは、生きる糧であり、絶望の元でもあるのかもしれない。
そんなことを思いながら、僕は今日も江口先生のTシャツを着て、飾られた絵を見て過ごす。
世の中の女性には是非生き生きと日々を過ごして欲しい。
生きていればものすごく嫌な日もあると思う。
死にたいって思う日もあるかもしれない。
それでも生きていればいい日が来ることもある。
僕は最近死にたいって思ったわけではないけれど、素敵な絵を知って、そこから人との繋がりができて、それが生きる糧になっている。
絵の力ってすごい。
また江口先生の絵を見に行きたい。

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