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グルームヘイヴン 獅子のあぎと リプレイ風覚書【第三幕】

【前回までのあらすじ】
 レッド・ガードは星になったのだ。


・はじめに


 本投稿は、ボードゲーム「グルームヘイヴン 獅子のあぎと(以下、獅子のあぎと)」のリプレイ風プレイ記録となります。
 レガシーシステムが実装されているボードゲームのリプレイ記事という性質上、本投稿には「獅子のあぎと」のネタバレが多く含まれます。
 これから「獅子のあぎと」をプレイする予定のある方や、ネタバレが気になる方につきましては、本記事の性質を十分に理解された上で読み進めて頂けると(もしくはブラウザバックして頂けると)幸いです。
 本投稿は少額の有料記事とさせて頂き、ご購入頂いた方につきましては予めネタバレにご了承頂いているという前提のもとで記事をお読み頂く、といった形式で公開しております。ご理解とご協力の程よろしくお願い致します。


 第二幕はこちら。

 「グルームヘイヴン」「グルームヘイヴン 獅子のあぎと」のゲーム紹介、及びボードゲームにおける「レガシーシステム」についての解説はこちら。



・登場人物(プレイヤー)紹介


M(エム):レッド・ガード(赤壁)担当
 「グルームヘイヴン 獅子のあぎと」を持ち込んだ張本人かつ進行役かつこの記事の執筆者。得意分野は90年代レトロゲーと死にゲー。好きなボードゲームは凶星のデストラップ。


【阿部氏(あべし):デモリショニスト(ギギ)担当】
 数百万円かけて構築したゲームスペースを自宅に持つ貴族。ヴァンパイア顔。得意分野はアメ車と麻雀とポケモン。好きなボードゲームはプエルトリコ。


【小松君(こまつくん):ヴォイドワーデン(セリス)担当】
 数十年の間リアル「アグリコラ」を生業としていた豪農。現在はエースパイロット。得意分野はSFとガンダムと格ゲー。好きなボードゲームはサンダーストーン。



・シナリオ3 序幕


M:
「さてシナリオ3です」

阿部氏&小松君:
「はいー」

M:
「の、前に」

小松君:
「またか」

M:
「前回のシナリオを終えた報酬として、いくばくかのゴールドを得て、街での買い物ができるようになったわけですが」

阿部氏:
「うん」

M:
「他にも重要な特典がございました」

小松君:
「お、なんだろう」

M:
能力カードが2枚増えます

阿部君:
「おい超重要じゃん」

M:
「それでは教則本のとおり、各キャラクターの大箱から指定されたカードを2枚抜き出して下さい」

阿部氏:
「デモリショニストは『ワインドアップ』と『クラッシング・ウェイト』ってやつ」

小松君:
「ヴォイドワーデンは『虚空の印』『奈落は招く』の2枚」

M:
「レッド・ガードは『俊敏なる剛毅』と『癒しの砂塵』です。新カード見て何か気付きません?」

阿部氏:
「見慣れないアイコンがある」

攻撃3
壁に隣接する標的なら、攻撃+2、かつ……

M:
「そのギザギザした星みたいなアイコンはですね、その能力を使うと経験値が貰えるという事を表しています」

阿部氏:
「!?」

小松君:
「え、じゃあ極端な話その能力ばっか使ってればレベル上がるね?」

M:
「ちなみにレッド・ガードの経験値アクションはこれです」

自己ヒールで経験+1

小松君:
「あー、なるほど……」

阿部氏:
「そうか、こればっかやってたらクリアできんわな

M:
「そういうことですね。旧貨幣拾いもそうでしたけど、この辺もやっぱり自分の利益をとるかチームの目的をとるか考えないといけないところですね」

小松君:
「ああ、ここでようやくカウンターの右側が生きてくるのか」

各プレイヤーに配られるカウンター。
左の赤ゾーンがHPを、右の青ゾーンが経験値を表示。
数字の増減は左右のダイヤルで行う。

M:
「ですです。経験値入るたびに右側の経験値カウンター上げてって下さい。シナリオ終了時点でそれをキャラクターシートに反映させて、また経験値カウンターを0に戻します」

阿部氏:
「把握した」

小松君:
「まあ、単純に手札増えるの嬉しいわ」

阿部君:
「いやでもその分、1シナリオが長丁場になるってことよ?」

小松君:
「あー、だね」

阿部君:
「この感じだと、手札が増えたからってタイムリミットが伸びるってわけでもなさそうなんだよなー」

小松君:
「恐らく手札の数に合わせて敵の数も調整してくるよね」


※解説:タイムリミットと小休息について
 
HPが0になったキャラクターは当然そのシナリオから脱落するが、それ以外に「ラウンド開始時に能力カードを2枚出せなくなったキャラクター」も、ゲームから脱落する。
 例えばデモリショニストは現段階で能力カード8枚を持ってシナリオをスタートするが、通常、各ラウンドでは必ず能力カードを2枚ずつ使用し、かつ使用したカードは一旦捨て札となるため、8枚→6枚→4枚……とラウンドが進むごとに徐々に能力カードの選択肢が狭まっていく。ラウンドの合間に「小休息」という行動を宣言する事で全捨て札を手札に戻す事ができるが、その際、ランダムに1枚、能力カードを喪失(シナリオ終了まで戻ってこない)してしまう。つまり小休息を挟むたびに、能力カード枚数の上限が削られていく
 戦闘や略取にあまり時間をかけすぎるとガシガシ手札が失われていく(=脱落に近付く)ため、あまりゆっくりはしていられないのだ。


M:
「なお、今回から小休息に加えて『大休息』という行動もできるようになりました」

小松君:
「お、どんなん?」

M:
「簡単に言うと、大休息はランダム性が無くなった小休息です。ラウンド開始前、能力カードを2枚出すかわりに大休息を宣言し、速度99の行動として解決します。捨て札から1枚任意でカードを喪失し、そのあと捨て札を全回収します。プラス、2点自己ヒールのおまけつきです」

小松君:
「なるほど」

阿部氏:
「使いどころが悩ましいな。きっちり行動した上で捨て札を回収できるけどランダム1枚喪失の小休息か、行動できないかわりに2点回復とランダム性の無いデッキ回復ができる大休息か

M:
「まあ、その辺も悩みながらとりあえずやってみましょうか」

阿部氏&小松君:
「ういー」



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