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InterRaceからのご挨拶 -新体制への想い-

今日は4月1日。 

たくさんの方々が、今日、新たな門出を迎えておられる事と思います。
我々、InterRace株式会社も今春は門出を迎え、新たな道をスタートしました。
 
我々にとっては大きな節目ですので、InterRaceのこれからについて仲間を代表して書き記すことにしました。 

我々は、創業から丸5年が経ちましたが、お客様、パートナーの皆様、従業員、株主の皆様、ご縁を頂いた全ての方々のご支援により、ここまで毎年ごとに増収増益の成果も得ながらも、マイペースに事業を成長させてくることができました。 

創業翌年には、コロナ禍という未経験の外部環境変化に直面しましたが、皆様のご支援により乗り越えられ、振り返ると有り難い幸せな月日を過ごせてきました。そんな日々を思いかえすと心から感謝の気持ちが溢れます。
 
特に昨年は、クライアント企業の皆様からお任せ頂けるプロジェクト規模の大きさや、継続率の高まり、そしてパートナーの「プロリクルーター」登録数も300名の規模となり、これまで耕してきた土壌から力強い芽吹きを感じられるシーンを多く得ることができました。 

そのような中で、これからのInterRaceの5年後、10年後の成長をどう描くか。経営チームで何度も何度も議論を重ね、事業計画も何度も何度もリバイズして、一つのシナリオに落としこんできました。 その結果出したひとつの方針が、非連続な角度の事業成長を遂げるために、この春よりビズリーチ等を運営するVisionalグループにグループインすることの意思決定でした。

あたらしい「人材調達手法」と「働き方」を提供できる存在になるために

「我々は、何屋なのか?」
これは前職リクルート社勤務時代に上司や仲間から何度も問われた言葉でした。 言い換えれば、どのような役割を社会において担っているのか?との自らの立ち位置を問う言葉だと理解しています。

今、我々InterRaceは?と問われれば、あたらしい「企業の人材調達手法」と「プロとしての働き方」の創出を役割として担っている(担いたい)と答えます。

5年前より、企業の「正社員採用」手法では埋まりきらない事業現場の人材調達課題に、最適化したプロをプロジェクトチームとして組成し、業務委託を受ける事業を行ってきました。当時は、事業開発、事業企画、マーケティング支援など広範な業務領域で対応させて頂いていました。

その過程で、課題に最適化されたプロの「アサインメントと業務設計/構築」により磨きをかけ、我々の介在価値と再現性を高める為に、対応する業務領域を「採用」領域に絞って事業投資することを決めたのが3年前。

そこから、スタートアップ企業の年間100名採用プロジェクトや、グローバル規模の製造業でのハイスペック採用プロジェクト、事業変革推進のための幹部候補採用プロジェクトなど、多種多様な採用課題に向き合いながらプロリクルーターの皆さんとチームとなり、取組んできました。

その日々にやり甲斐、手応えを感じながらも、InterRaceのこれからを5年、10年単位で想像した時に頭にもたげた論点は、事業成長のスピードでした。 自分たちのペースでやりたい仕事を、しっかり利益を出しながら経営する方針をとるか、あるべき10年後を見据えて非連続な成長スピードを得られる可能性がある方針をとるか。

10年後に我々は「何屋」でありたいと望むのか。

悩み、迷い、議論して出した答えは、やっぱり「あたらしい働き方」創出を体現している存在でありたいということでした。 その可能性の大きさ、確度を基準に、これからの経営方針を決めることでした。

なぜ、Visional グループなのか。

なぜVisional グループの一員として活動することを決めたのか。
その理由は、大きく2つあります。

まずは累計28,900社以上もの導入企業※、236万人以上もの会員数※という顧客基盤を持っていること。この提携によって、InterRaceの強みである専門性の高い採用ソリューションを、より多くの企業に提供するための接点機会を強化することができます。(※2024年1月末時点)

一方ビズリーチにとっては、企業の多様化する採用課題に対するソリューションを強化することができます。InterRaceは専門性の高いプロリクルーターを企業に提供することができるため、採用難度が高まる昨今において、企業の採用成功に貢献することが可能になります。
このように、お互いにとっての成長戦略に貢献できるシナリオを構築できたことが1つとして挙げられます。

もう1つは、InterRaceが掲げていたプロの働き方創出というビジョンに、「思想」面でも合致が得られたこと。「戦略」と「思想」この2つにおいて強くシナジーを創り出せると考え、グループインすることを、仲間と共に決めました。

我々がこれから目指すこと。

我々InterRaceが目指すのは、独立したプロフェッショナルやポートフォリオワーカーの働き方の持続性を高められる「インフラ」を構築することです。

先ず、採用領域において実現しようと考えているのは「日本最大規模の案件量流通」「自発的な学習基盤」「プロ度の可視化、記録化基盤」の実装です。

ここでは、それぞれの各論に触れると長くなり過ぎるので割愛させて頂きますが、この仕組みが連携し機能することで「プロリクルーター」として個人事業主やソロプレナーとしての働き方を選ぶ人が、自分らしく自らの価値観で機会を選び、持続的なプロとしての生き方を得られ、その選択肢を合理的に選ぶ方々が増えていくと、我々は確信的な想像をしています。

採用業務のように、年度の中でも業務量の繁閑差が大きく、急激な環境変化により業務遂行に必要となるノウハウやスキルの高度化が求められる業務領域においては、従来の正社員型組織運用だけでは企業の経営課題にフィットしなくなっています。    

このような業務領域においては、適時適格に「業務習熟のための育成」の必要がないプロをアサインし、「業務量の拡縮」がスムーズなプロジェクトチーム型で業務量の繁閑差を吸収しながら、機能強化を果たしていく。 その結果、我々が想像する未来では、合理的に「働き方」を選べる企業と、個人との間に新たな関係性が生まれ、持続的にその仕組みが成長していきます。

個人が、その時のライフステージにより「雇用か業務委託」を選択したり、「勤務地や勤務時間」を自らで選ぶために「プロとしての技術、スタンス」を磨く社会になると、家事、育児、介護などのライフステージ変化、人生観、家族観の移ろいにも前向きに変化対応していく方々が増えます。結果的に、人口減少社会においても豊かな社会が維持されていることを望み、目指しています。

そのために、我々は、先ず採用領域において上記のような「働き方」基盤を社会実装するために事業成長を果たし、採用領域以外の業務領域にも横展開し、インフラを構築する役割を果たしたいと願い、取り組んでまいります。

これから、きっとこれまでの5年とは全く違う景色が待っているのだろうと思います。
想像した未来の実像を目の前で見られるように、スピードを上げながらも自分達らしく前に進みます。

改めまして、この春より新体制となる我々InterRaceをよろしくお願いいたします。

2024年4月1日

InterRace株式会社
代表取締役 桑田良紀