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外国語を学ぶことは気楽にやろう!〜『英語の発音と綴り』〜【10月英語本チャレンジ14】

昨日に続いて、英語に限らず外国語を習得する編、取り上げます。

昨日の本でも話に出ていたアラビア語を含め、ゼロから12カ国語マスターというのですから、まったく畏れ入ります。実際の学習に使える方法が今の時代本当に多くて、そのデジタルツールを大いに活用している様子が素晴らしいと思います。

日本人が不得手になりやすい発音について、こう書いてあります。

「耳を鍛えることと正しく発音できるよう訓練することはセットです」

知らない音は聞こえない、とは英語を学ぶ上でもよく言うことですが、本書では」自分が正確に発音できる音は、正確に聴き取れる」とあります。言ってることは同じですが、もっと強調していると思います。聞く→真似る→聞く→話す→聞く、といった感じでループするうちに正しい発音ができるようになり、そして聞く力が倍増する、という感じでしょうか? 

その自分の発音を聞いてネイティブの発音と比べる、というところにまったく同意です。ときどき私も仕事で通訳している自分の声を録音して聞いたりします。自分の声って自分が思っている声と違うし、聞いて気持ちよくはないんですよね。でもこれをやれば語学力は確実に伸びることも知っているので、今でもときどきやる訳です。仕事で実践しているといっても、しょせんノンネイティブですから、どこで慣れで落とし穴があるかは分かりませんから。

あと興味深かったのは、「なるべく日本語に変換せずに学ぶ」という最後の章に書いてあることです。日本という環境に住みつつ今学んでいる言語への接触をできるだけ多くする方法が、単語の訳を日本語で覚えるのではなく、画像検索したイメージで覚える、というものです。

「イメージ的な理解は言語的な理解より早い」とは、通訳者として日ごろ実感していること。言語変換していたら、同時通訳など間に合う訳もありません。英語を学んでいたときはフツーの学校英語がベースだったため、イメージは意識していませんでしたが、たしかに最初からイメージを使えば、より頭に入りやすくなることは間違いないですね。

本を読むときでも同じです。イメージで読むことは読書スピードを速くする上で必要なことです。「瞬読」に出会い、通訳との類似点を理論的にかなり理解できた今としてはイメージの重要性がひしひしと理解できます。もちろん、読書というカテゴリーで見れば、ゆっくりと考えながら読むことにも大いに価値があります。素早く読むこと、じっくり読むこと、どちらもが今の時代に必要とされているスキルでしょう。

「外国語習得は螺旋階段」と本書にあります。ひとつひとつ階段を上がるのではなく、同時に取り組みながら上昇していく、ということですね。物事の上達はある意味すべてがスパイラルな経過をたどるものかもしれません。やはり、新しく外国語を学んでみたくなりますね。


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