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「多くの方からの"若竹会に相談すれば安心"に応え続けていきたい」白根英さんインタビュー記事(社会福祉法人若竹会)

社会福祉法人若竹会
白根英さん

職種(所属):事務局長(法人本部)

岩手県宮古市にある社会福祉法人若竹会。高齢者支援、障がい者支援両部門で22の施設・事業所を運営しており、様々な職種の人が働いています。白根英さんは若竹会全施設の経営管理を担っています。

白根さんにお聞きしました!

――現在の仕事内容を教えてください。
若竹会の各事業所の収支や事業計画がしっかり遂行できているかをチェックし、理事会や評議員会に報告する仕事です。毎月一回全体会議を開催し、施設の所長が集まってお金に関連する計算書類の報告をします。収益面での課題があれば、一緒になって解決策を考えるのも業務の一つです。

――事業所の経営が上手くいってない状態はどんなときですか?
入所施設は収容定員の8割を下回ると赤字になります。例えば、50人定員の老人ホームにふさわしい数の職員を配置したとします。そうすると、40人以上のご利用者がいないと経営的に厳しくなります。職員の給与水準を維持・向上させていくには、ご利用者の健康管理を徹底した上で入居率100%を目指していかなければなりません。

――若竹会としての経営的な強みは何ですか?
規模が大きいことですね。多くの社会福祉法人が「1法人1事業所」であるのに対して、若竹会は22の事業所を経営しています。1つの事業所で収支状況が悪くても、他の事業所が良ければ法人全体で収支の均衡を保てるので、安定経営といった面では規模の大きさは強みです。

――若竹会の収入源は何ですか?
主な収入源は、国の社会保障費で賄われている「介護報酬」と「障害者福祉サービス等報酬」です。もう少し詳しく言うと、介護報酬については財源の約半分は40歳以上の国民が納めている介護保険料です。若竹会に限らず福祉施設はこの公的価格で決められた報酬が収入源となって運営されています。また、この報酬の中には多種にわたる福祉サービスのオプション的な加算メニューというものがあります。ご利用者やご家族が希望するケアや通常より手厚い職員配置にすることで得られる報酬も含まれていて、若竹会ではこれらの加算サービスも積極的に行っています。

――これからのの若竹会の経営はどうなっていくのでしょうか?
宮古市だけではありませんが、人口減少はどんどん進んでいます。それに合わせて、現在、若竹会が行っている障がい・高齢それぞれの福祉サービスは徐々に縮小されます。ただし、時代と共に福祉ニーズの多様化が進んでいるので、地域にとって必要な福祉資源を創出していくことが地域の方々にとって安心できる暮らしにつながりますし、社会福祉法人としての若竹会の使命でもあります。

――若竹会の今後の展望はありますか?
夜間や障がい児も預かれる「保育園」をつくることです。「ゆりかごから墓場まで」といった「ひと」が生まれてから亡くなるまでの過程すべてで必要な支援を提供できる法人を築きたいです。「福祉のことは若竹会に相談すれば安心」という多くの方々からの信頼と期待にこれからも応え続けていきたいです。

ありがとうございました。

取材:梅田滉基
取材日:2023年8月29日

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