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【試験に出るインテリア】椅子の構造

インテリアBiz+のasaです♪
インテリアコーディネーター資格の一次試験で出題されやすい内容をピンポイントでご紹介する【ココがポイント】。
3回目となる今回のテーマは「椅子の構造」です。
試験では様々な家具についての幅広い知識が問われますが、中でも椅子は出題頻度が高い家具。
ここでしっかり頭に入れておきましょう^^

椅子の部材

私たちが日常で何気なく使用している椅子。
ダイニングチェアやオフィスチェアなど様々な種類がありますが、椅子を構成する部材にも、それぞれに名称があることをご存じでしたか。
まずは、下の図をご覧ください。

赤文字部分の名称を覚えておきましょう
表からは見えませんが「隅木」も大切な構成部材です

椅子の種類によっては備わっていないものもありますが、こちらが椅子を構成する一般的な部材です。それぞれの部材の位置と名称を覚えておいてくださいね。

座面の種類

椅子の座面の張り方にもバリエーションがあり、大きく分類すると、薄張り、厚張り、あおり張りの3種類に分かれています。それぞれの張り方について、詳しくみていきましょう。

薄張り

厚みの無い座面に仕上げる場合は、薄張りが用いられることが多いです。
薄張りはさらに、皿張り、張り枠(=落し込み)、張り込みの3種類に分類されます。

薄張りの種類

皿張りは、薄張りのうち最も簡易なものとされています。
張り枠(=落し込み)は、薄張りのうち座面の枠を意匠的に見せる張り方、張り込みは、座面を張地で覆う張り方となっています。
図を見ながら、それぞれの張り方の特徴をしっかりおさえておきましょう。

厚張り

クッション性のある座面に仕上げたい場合は、厚張りが用いられます。
一般的には、厚さが50㎜以上のものを指します。

厚張りの断面図
厚張りの構成

椅子張りのクッション材は基本、ウレタンフォームが用いられています。
またその他の下地材として、ヘッシャンクロス、わた、ラバーフォーム、パームロックが頻繁に使用されるため、併せて覚えておくと良いでしょう。

あおり張り

厚張りよりも、更にクッション性が高い張り方をあおり張りといいます。

あおり張りの断面
あおり張りの構成

あおり張りには衝撃吸収材として、セットスプリングスネークスプリングが用いられているという特徴があります。

椅子の形状や素材

椅子の形状や素材も、インテリアコーディネーターの一次試験においてはよく問われる内容です。
見たことはあるけど名称を知らなかった!というものも多くあるでしょう。
画像を見ながら、しっかり頭に入れておいてくださいね^^

キャンティレバー

椅子の構造のひとつで、片側で椅子全体を支持するものを指します。
代表的なものに、ミース・ファン・デルローエMRチェアマルセル・ブロイヤーチェスカチェアがあげられます。
このふたつは名作椅子としても有名で、インテリアの歴史の中でも重要な作品だといわれています。

MRチェア
チェスカチェア

ラダーバック

椅子の背もたれの形状のうち、梯子のような形のものを指します。

ラダーバックの椅子

モールドウレタン

椅子やソファの座や背のクッション構造のうち、発泡ウレタン一体型成形で構成されたものを指します。
複雑な形状や三次曲面を再現できるという特徴があります。

柔らかな曲線の形状も再現可能

ダイメトロール

椅子の衝撃吸収材で、布バネともいわれる素材です。
人間の脂肪の感覚に最も近いといわれています。

ダイメトロールを衝撃吸収材に使用した椅子

カバーリング

椅子やソファの上張りの張地のうち、着脱が可能なものを指します。
これは日常生活でも、頻繁にお目にかかりますね^^

張地にカバーリングを用いたソファ

いかがでしょうか?
一口に椅子の構造といっても、詳しく見ていくと非常に奥が深いということがご理解頂けたと思います。
この機会に、しっかり覚えておきましょう。

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