見出し画像

【試験に出るインテリア】建築構法の種類

インテリアBiz+のasaです♪
インテリアコーディネーター資格試験の一次試験で出題されやすい内容をピンポイントでご紹介する【試験に出るインテリア】。
今回のテーマは「建築構法の種類」です。
インテリアコーディネーターの一次試験では、インテリアの知識だけではなく建築構造に関する基本的な知識も問われます。
ここでしっかり頭に入れておきましょう。

建築構法は大きく3つに分類される

建築物は様々な建築構法によって建てられています

建築構造とは、骨組みの中の力の流れや骨組みの形式、材料などの要素の全てを含んだものの名称です。
日本で用いられている建築構造は、木造鉄筋コンクリート造鉄骨造に3つが主流となっています。
それぞれの建築構法について詳しくみていきましょう。

木造

木造の建築構造は、さらに日本の伝統的な建築構法である木造在来軸組構法と、欧米発祥の2×4(ツーバイフォー)構法の2つに分類されます。

木造在来軸組構法

木造在来軸組構法は、日本では最も多く施工されている構法です。
縦の部材である、水平の部材である、そして斜めの部材である筋かいの3つの部材で構造を担っています。

木造在来軸組構造の概念図


木造在来軸組構法
は接合部分である仕口(方向の異なる2つ以上の部材の接合部分)や継ぎ手(方向が同じ部材の接合部分)が、力を受けると回転するピン接合のため、接合部分には補強金物を使用します。
補強金物としては、短冊金物箱金物羽子板ボルトがよく出題されるので、覚えておきましょう^^

補強金物の種類

また木造在来軸組構造の場合は、各部位の名称を問われる問題も出題頻度が非常に高いです。たくさんあるので少し大変ですが、ここでしっかり頭に入れておいてくださいね。

木材在来軸組構造の各部位の名称

2×4(ツーバイフォー)構法

2×4(ツーバイフォー)構法は日本では枠組壁構法とも呼ばれます。
木造在来軸組構法とは大きく違い、壁で構造を担っている構法のことです。概念図を見ると、パネル状になった壁が組み重なって建物になっていることがお分かり頂けると思います。

2×4(ツーバイフォー)構法の概念図①
2×4(ツーバイフォー)構法の概念図②

2×4(ツーバイフォー)構法の名称は、1インチ=2.54㎝とする2インチ×4インチの部材が使われていたことに由来しています。
しかし、現在の部材の寸法は2インチ×4インチ=50.8㎜×101.6㎜ではなく、38㎜×89㎜なのでここは要注意です。

2×4(ツーバイフォー)構法の各部位の名称

2×4(ツーバイフォー)構法は各部位の名称まで覚える必要はありませんが、接合部分の施しが木造在来軸組構法とは違う点は非常に重要です。
接合部分には仕口・継ぎ手を施さず、木材を突付けにした釘打ちが用いられています。そのため、大工の熟練した高度な技術を必要としない構法であることを頭に入れておきましょう。

鉄筋コンクリート造(RC造)

鉄筋コンクリート造(RC造)とは、基礎スラブ(床)屋根などの部材で構成されています。
まずは配筋し(鉄筋を組むこと)、型枠を組み立て、コンクリートを打設し(コンクリートを流し込むこと。打つ、ともいう)一体でかためる構造のことを指します。

転勤コンクリート造(RC造)の各部位の名称

鉄筋コンクリート造(RC造)の場合も、各部位の名称まで覚える必要はありません。
しかし、接合部分の施しについては頭に入れておきましょう。
鉄筋コンクリート造(RC造)は一体で固めた構造なので、接合部分は剛接合です。引張に強い鉄筋圧縮に強いコンクリートを合わせることで各々の短所を補い合った、強固な構造になっています。

異形鉄筋

また鉄筋コンクリート造(RC造)では、表面に凹凸のある異形鉄筋が用いられます。重要な用語ですので、図を見てよく覚えておくようにしましょう。
鉄筋は鉄なので、1000℃を超えると強度的な耐力がなくなりますが、コンクリートの熱容量が大きいため保護されるようなかたちで耐火性を保っているという点も特徴です。

鉄骨造

鉄骨造は、重量形鋼(じゅうりょうかたこう)と呼ばれる厚さ6㎜を超える鋼材でを組んだ構法のことを指します。

重量形鋼の種類

鉄骨造のように、縦の部材であると柱を繋ぎ水平方向に架けるで長方形を構成する建築構造のことをラーメン構造と呼ぶので、併せて覚えておきましょう^^

鉄骨造の各部位の名称

鉄骨造に関しても各部位の名称まで覚える必要はないでしょう。
鉄骨造の接合部分には、ボルトアーク溶接が用いられます。
ボルトには普通ボルト高力ボルト(=ハイテンションボルト)がありますが、普通ボルトは大規模の建物には使用することができないため、注意しましょう。

鉄骨造の接合部分

鉄骨造スラブ(床)には、デッキプレートキーストンプレートを使用し、そこにコンクリートを打設するか、もしくは床下地を組み、仕上げられます。鉄骨造の特徴のひとつですので、しっかり頭に入れておきましょう。

鉄骨造のスラブ(床)構造
デッキプレート

各建築構法の特徴をしっかり覚えておこう

いかがでしょうか?
今回は「建築構法の種類」について、代表的なもの3つをご紹介しました。
インテリアとは違い、建築に関しては難解な語句も多いですがインテリアコーディネーター資格試験でも問われやすい箇所です。
しっかり頭に入れておいてくださいね。

インテリアBiz+のインテリアコーディネーター受験対策講座は、業界未経験の方にも確実に資格取得を目指して頂けるEラーニング形式の講座となっております。
このように図や表を用いて、わかりにくい専門用語もベテラン講師が易しい言葉で解説していることで定評があります。
こちらの講座に関しましても、是非お気軽にお問合せ下さい^^

では、また♪