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ニューヨーク特別講演『日本的リーダーシップ 〜私たちはいかにして「未来世代のよりよい祖先」になれるか〜』



セミナー会場

2023年7月6日(木)、午後6時から東京大学ニューヨークオフィスで実施された「日本的リーダーシップ 〜私たちはいかにして「未来世代のよりよい祖先」になれるか〜」と題する講演に、約20名の参加者が集まりました。


【講演概要】
日  時:2023年 7月 6日(木)午後6時(東海岸時間)
タイトル:分断の時代を生き抜く智慧を学ぶ日本的リーダーシップ
     ~私たちはいかにして「未来世代のよりよい祖先」になれるか
場  所 :東京大学ニューヨークオフィス


現代社会での豊かさを求める中で仏教的価値観の重要性と日本仏教の特徴を解説。仏教的価値観とは、心の平和や共感、ご縁を重視する考え方であり、これを“風土仏教(Ambient Buddhism)”と捉え、リーダーシップへの新たな視点を提供しました。

資本主義が競争を重視する一方で、Ambient Buddhismは「誰かを育てる」から「私たちが育っていく」考え方へのシフトを提案します。心の平和や他者との共感を重視した「みんなの組織を創る」リーダーシップは、掃除や声による対話を通じたウェルビーイングの実現に寄与します。その結果、人間関係や組織の健康が向上し、組織全体の調和と生産性の向上につながります。

講演では、Ambient Buddhismの視点から日本的リーダーシップが持つ可能性を探り、参加者はリーダーとしての成長を促す新たな視点を得ました。
自身の「Ancestorist」としての活動やその理念を共有するとともに、私たちはすべて旅人でありリーダーシップを発揮しているという視点を示し、その核心には、長期思考を耕すことの重要性をことを提唱。

同時に、世界のリーダーシップを持つ人の様々な視点も共有され、これらは"Good Ancestor Mind"と表現されました。こういった考え方を広めることで、分断を乗り越える智慧としてゆきたいと締めくくり、参加者とともにGood Ancestorであることについて考える時間を持ちました。

講演終了後は、軽食と飲み物を囲んでの歓談となり、参加者同士が深く交流を持つ時間となり、それぞれが日本的リーダーシップとAmbient Buddhismの視点を心に刻み、新たな成長と共に組織の調和と生産性の向上への道筋を見つけることができる講演となりました。


本講演内で、「Good Ancestor Mind」とマインドフルネス思考の違いについても解説しつつ、いずれも「流れ」を意識しており、その手掛かりとなるのが「声」であることを示しました。声は情報の流れを生成し、そのやり取りを通じて人間の存在感や状況を伝え、Interbeing(関係性)を維持する手段となっています。

この理念を応用し、Interbeing社では音声を解析するアプリケーションの開発を進めています。現在、日本の企業内で僧侶と従業員との対話を行い、その音声を録音してアプリに入力、解析するプロジェクトを実施しています。
これにより、声の流れを科学的に理解し、それがどのように人間のInterbeing(関係性)に影響を及ぼすかを明らかにすることを目指しています。

▼Interbeing社について


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