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【なんでもできる】セリエA20-21第36節インテル-ローマ レビュー

こんにちは!TORAです🐯

今回はセリエA第36節インテル-ローマのマッチレビューです。ついに今シーズンも残すは3試合になりましたね。

今回も前回に続き、特定選手ストーキングレビューです。

取り上げるのはバレッラ。

●選手起用

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・インテル選手交代
36分サンチェス▶︎ラウタロ
59分ヴェシーノ▶︎センシ
59分ペリシッチ▶︎ハキミ
77分ダルミアン▶︎ヤング
77分ラウタロ▶︎ピナモンティ
・ローマ選手交代
46分ペドロ▶︎エル•シャーラウィ
77分クリスタンテ▶︎ヴィジャール
88分カルスドルプ▶︎ブルーノ•ペレス
88分ダルボエ▶︎カルレス・ペレス

●バレッラはどうだったの

結論、めちゃくちゃ良かったです。

パフォーマンス的に取り上げたいのはヴェシーノ。
バレッラとどちらが良かったか、と言う話ではなくて、前節以上のハイパフォーマンスでしかも得点という結果も出しましたから、このタイミングでピックしてあげたかったな、という想いです。

しかし、バレッラにスポットライトを当てた理由は「ヴェシーノだと前回に続いてになるじゃん!」というものだけでなく、そのタスク故です。

エリクセンタスク

ブロゾヴィッチと近い距離、横関係(もしくな角度の少ない斜め関係)で、ビルドアップをサポートしつつ、崩しのスイッチ役にもなる。

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中盤L字の土台となる位置取り。これをバレッラが務めました。

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・選手の平均的なポジションデータ
バレッラはブロゾヴィッチとニアでプレーをし、ヴェシーノは高めでプレーしていることが分かります。
sofascoreより引用。

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・ヒートマップ
ポジションデータ同様、中盤低めのプレーが多いことが一目瞭然です。
sofascoreより引用。

あくまで個人的な意見ですが、ヴェシーノのL字頂点(高めの右IH)を試すというよりは、バレッラにエリクセンタスク(低め左IH)ができるのか?をコンテ監督は見たかったんじゃないかと思います。

で、

見事できましたね。

何が良かったかって、保持において、タスクはエリクセンですがそれをバレッラ自身のカラーで上塗りできていたこと。

持ち前の運動量で局面に自身という”数”を足したと思えば、サッと戻ってビルドアップを助ける。と思ったら、今度はトランジションに絡んで推進力を生み出す。

回数というか持続性に目を見張るものがあります。
なので、中盤3枚のポジショニングは間違いなくL字なんだけど、ベーシックな3-5-2に見える。この矛盾が凄過ぎる

このテンションの高さは流石にエリクセンも厳しいかと。単発の試合では出来るかもですが、シーズン通しての安定性を期待できるのはバレッラになるでしょうね。

しかし、それ以上に琴線に触れたのがボールプレー

エリクセンのような独特のワンタッチでリズムを一気に変速させるプレーはありませんが、繋ぐパスあり、一列前につけるパスあり、味方のランスピードを落とさないようなスルーパスあり、とその種類は多彩。

特に2得点目、ヴェシーノのゴールの起点となったロングフィードは絶品
今回はポジション的に少なかったですが、普段のクロスとか。あとはCLレアル•マドリード戦のバックヒールアシストとか。バレッラって実はシチュエーションに合ったパスを精度高く出せますよね。

本節は普段と異なるタスクだったので、それをアジャストしてました。天晴れ。
とんでもないスキルだと思います。パスだけじゃなくて相変わらずトラップもやばかったし。

非保持においても左低めということで、より配置を意識した守備ができていたと思います。保持同様、微調整が光りました。
特に良かったのはクリスタンテへの対応、というか、ローマの右起点アタックへの対応。

ローマのビルドアップは両SBが上がり(特にカルスドルプ)、ダルボエが最終ラインに落ちるサリーダ・サボルピアーナが基本軸

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その分、クリスタンテはファジーに嫌らしく動くわけですが、ここをバレッラがしっかり捉えていました。

そもそもローマのスターティング発表は、ダルボエが左、クリスタンテが右だったのですが、蓋を開けてみたら彼らは左右を入れ替えていた
また、上述の通り、カルスドルプが高めに陣取り、それをフォローする為のポジショニングがクリスタンテのファジーさ。

つまり、右に戦術的なポイントがあったので、バレッラの守備基準点が整っていることは大きなポイントでした。

25:50には対面のクリスタンテを監視しつつ、ブロゾヴィッチに受け渡し、斜めに入ってきたペッレグリーニに対応、見事ボール奪回。からの、ロングカウンターは2点目よろしくの再現性。うん、圧巻ですね。

異なるタスク、異なるポジションでも必要なプレーができ、自身のカラーも出せる。

なんでもソツなくこなす、ではない。

なんでも(高次元に)できる

分かってますよね。もう充分に。でも言わせてください。

バレッラはほんとにすごい。

●バレッラのスタッツ

上述のペッレグリーニからボール奪回したように、配置重視で守りながら要所で人に対してハードに付き、相手プレーの消化する・質を削る”らしさ”もあったわけですが、スタッツにしっかりと反映されていました。

・両チームのデュエルの試行数/勝利数
1位バレッラ:9/6
2位カルスドルプ:6/4
3位ミキタリアン:7/3
sofascoreを参照。

保持の面では、プレス下でのパスが両チームNo.1(最もプレスを受けた状態でのパス回数が多い)なのに、プログレッシブパスも両チームNo.1と、相手プレッシャーの数が多くてもボールを前につけていたことが考察できます。

プログレッシブパスはお世話になっているデータサイト「FBref」のスタッツ。

そういえば、僕の記事でこのスタッツを取り扱う際は、分かりやすいよう噛み砕いて取り上げてきましたが、良い機会なので正式な定義を載せておきます。

・プログレッシブパス(FBrefの定義)
過去6本のパスの一番相手ゴールに近い地点から約9メートル以上、ゴール方向にパスを出せた回数。またはペナルティエリアへのパス。ただし、自陣内(ピッチの自陣ゴールから40%のエリア)でのパスを除く。

はい。ということでよく分かりませんよねw

要は

自陣を超えてからの縦方向へのパス(ただし、ある程度距離があるものに限る)。

効果的な”前につけるパス”

と変換して構わないと思っています(個人の解釈です)。

●雑感-特になし

今回は特にありませんw

たまには告知全開でこのツイートを載せさせてください。

5/13 8:00の段階で既に100件以上の回答です!
本当に感謝!

結果は後日、noteで開示しますので未回答のインテリスタの方はぜひお願いします!

次節もFORZA INTER!!⚫️🔵
シーズンダブルでスクデットにさらなる花を添えることを心から期待します!

最後までご覧いただきましてありがとうございました🐯



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