ステイタスを高くしていたのに優しさが溢れていると言われた

今、オンラインでインプロの稽古を続けている。

毎回自分で課題を引っ提げて参加する。

私にとってインプロとの出逢いは…、いつだったけ？まぁ、数年やってるって事だ。

芝居を長く続けて来ていて、指導する立場になると、やっぱり自分の成長を確認したくなる。

その為にホームでなく、アウェイでやる必要があった。

幸い（？）名の知られた存在で無かったので、アウェイはアチコチにあった。

そこで、開催されるインプロWSに飛び込んで行ったのが最初だ。

そのWSは年に2回位、2日間だったし、毎回メンバーが変わって行ったので、いつまでもアウェイで丁度良かった。

そのWSもコロナ禍でリアルに逢うことも出来ず、オンラインに移行していった。

しかも、オンラインだから、寧ろ定期的な開催が可能になり、いつの間にかメンバーも固定されていった。

そうなると、毎回同じお題と言うか内容にはならず、やはり其々にレベルアップしたいと思うようになり、また講師もそういう意識に変化していった。

段々とメンバー内での立ち位置と言うか、ステイタスが決まってくるので、それに固定されないようにチャレンジを続けた。

何度も何度も繰り返してチャレンジするなかで、インプロは相手ありきなのに、チャレンジする事自体に注力して、自分にしか意識が向かず、交流（インタラクション）が出来ていない事に気づいた。

それをそのまま講師にぶつけてみた。
講師は「チャレンジして自分に負荷をかけるよりも、自分の気質を極限まであげてみて、きちんと相手と関わってみたらどうか？」とアドバイスをくれた。

成る程。「次回の相手役は可哀想に(´Д｀)」と返答した。

実際に稽古が始まった。

私は気をつけて相手をキチンと捉えて、『自分の気質＝高いステイタスを維持し続ける』を試みた。

私の事前の予想では、相手をメタメタに追い詰めて、潰して、悦に入るんじゃ無いかと思っていた。

なのに出てきたものは、相手の事を心底応援する為に辛辣な言葉を吐き続けるライバルだった。

相手が何を言っても「あんたには実力があるのに、それをみすみす放り出して、現状にしがみつこうとしているのは大馬鹿だ！」とけなし、脅し、叩きつけたのに。

終わった後の講師の感想は「言えば言うほど相手に対して愛が溢れている。優しさが溢れている。」だと。

そんなつもりは毛頭無かったのに可笑しなモノだ。

つまり、私の中でステイタスの高い人物は不遜な態度を取る、嫌なヤツだと認識していたのだ。

しかし、頭では分かっているが、ステイタスが高いからって別に人間性が悪い人ばかりじゃない。

改めて自分の囚われみたいなものが見えて来た感じだった。

相手とのやり取りは本当にナマモノだ。
思いがけない方向へ行ってしまう事もままある。

だからこそ、目の前の人に注目して、起こっている状況に対応していくのが大切なんだ。

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ライブインタラクションは私の敬愛する三輪えり花さんが、英国王立演劇学校（RADA）を教師の通訳をされながら、現場でその指導方法を見聞きされ、通訳した先生方から「あなたもこの学びをどんどんと教えてください」と言われたそうです。
私はその三輪えり花さんに役者として、演出家としてお教えを受けている時に、ライブインタラクションについて学びコーチャーとなりました。
現在は国際ライブインタラクション研究所の認定コーチです。芝居という私の大好きなアイテムを使って、周りが幸せになれたらいい。そのためにコーチになろうと思ったのです。
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